資料館スタッフブログ

汎用電卓の再現

Intel4004というマイクロプロセッサがあります。米国のインテルと、日本のビジコンが共同開発したチップで 汎用型マイクロプロセッサの時代を切り開いた記念すべき第一号と言われています。 それを最初に搭載したのが当館で展示されている「Busicom141-PF」です。

今回はその「Busicom141-PF」の再現を、実機と一緒に展示することになりました。Raspberry Piと呼ばれる教育向けの小型コンピューター上に、[Busicom141-PF」の動作を模倣したプログラムが動き、 実際に数値を入力して電卓として使用できます。

私も触ってみましたが、今の電卓にはない機能があったり、演算子を余計に打ち込まなければならなかったりと、当時の実装を忠実に再現しています。 例えば、足し算をするだけなのに、最後に+や=を入れなければならなかったり、今のコンピュータなら直感的な操作が、当時の技術の制約ではまどろっこしいキーの打ち込みが必要になることがわかります。

kouyou
Busicom141-PFの再現展示