資料館スタッフブログ

紅花の色素

こんにちは!つっつーでおなじみのT.M.です。先日台風が通り過ぎ、晴れた日が続いて気持ち良いですね。今年の夏ももうすぐそこまで迫ってきています。

さて、現在開催中の企画展「日本の女性科学者」はご覧になりましたでしょうか。今なら、前回の企画展以後閉ざされていた2階の企画展示室や映像室が開放されていますよ。明治・大正期に科学に臨んだ8名の女性科学者をメインに取り上げており、私は化学者の黒田チカ(1884-1968)先生の調査を担当しました。私の専攻は物理ですが、黒田先生が生涯研究した天然色素の構造を調べていると、化学もとても興味深いです。企画展示の実験コーナーでは、黒田先生が理学博士の学位取得につながる研究となった「紅花色素の構造研究」にちなんで、紅花の色素を抽出する実験をご紹介しております。

黒田先生含め、科学に挑んだ女性の方々の活躍にはとても感銘を受けました。自分も理系の道に進んでいる女学生のひとりとして、先人の科学者たちに恥じぬよう、精一杯勉学に励んでいきたいと思います。

kouyou
紅花色素の抽出