資料館スタッフブログ

宇宙教育プログラム

去年から理科大では副学長の向井千秋さんが率いる宇宙教育プログラムというものを行っていて、私I.Y.はその二期生として参加しています。宇宙開発の技術研究に携わっている教授の他に、JAXAでロケットのプロジェクトマネージャーを務めている方や、人工衛星を製造しているメーカーの方などから、本物の宇宙開発を講義を通して学んでいます。また講義だけでなく、全国から集まった宇宙を志す学生たちと共同で微小重力実験やCANSAT実験といった実習形式のプログラムもあります。貴重な体験をたくさんしています。

微小重力実験では、飛行機で急上昇したあとにエンジンをストップさせることで機内に無重力な宇宙空間を数秒間再現し、宇宙を想定した実験を行います。CANSAT実験ではアルミ缶サイズのロケットに宇宙機(人工衛星や探査機など)とパラシュートを詰め、実際の打ち上げの模擬実験を行います。私はその実習で実験機の制御系を担当しました。実験手順に沿った動きをするように機体を開発することは、機体自体がオリジナルでもあり、加えて宇宙を想定したものは実例がほとんどなく、かなり難しいものとなりました。普段は電子回路の理論は学びますが、実際のものづくりというのはやったことがなく、普段学んでいることの発展としてもかなり有意義でした。

このプログラムはまだ続きます。受講生の中から派遣隊に選抜された私は来週アメリカに行ってNASAや宇宙工学をやっている大学を視察することになっています。とてもわくわくしています。

このプログラムでの経験を活かして、将来は宇宙開発の一端を担う存在になりたいです。

haruhara
   宇宙教育プログラムに関するチラシ