資料館スタッフブログ

資料館の風物詩

雨音で雑踏がかき消され、色とりどりの傘で町がいっぱいになる梅雨は、私のなかで好きな時期の一つです。こんな日に優雅にコーヒーを飲みながら、過ごすのは悦に浸るような気分になるのですが、、、、、資料館では、なにやら騒がしいようす。

6月某日、とある人が事務所と企画展室を行ったり来たり。パソコンと展示パネルを見比べて、うーん、とうなりながら、パソコンをカタカタ打つ。13時を過ぎてから学生スタッフが、お昼ごはん食べにいってはいかがですか、という問いかけに対しては、ありがとう、という答えのみで、いっこうに昼食をとる気配がない。 あれ、これ前にもあったな、デジャヴかな、と私は思いました。

ですが、この光景は毎年繰り返されている企画展前を知らせる資料館の風物詩のようなもの、これぞ「企画展前の学芸員Oさん」なのです。 私は、ああ、また今年もこの時期が来たのかと、一口飲んだコーヒーをデスクに置き、優雅な気分に別れを告げ、「Oさん、企画展の準備の仕事ください。」とOさんとともに企画展室へ向かうのでした。

tirashis

企画展室内