日差しがすっかり秋めいてきましたがいかがお過ごしでしょうか。秋といえば行楽シーズン！気持ちのいい秋晴れの日にはどこか遠くへお出かけしたくなりますね。そんなときに便利なのがカーナビやスマートフォンなどで用いられているGPS機能です。
　GPSとは、人工衛星を用いて自分が地球上のどこにいるのかを割り出してくれるシステムのことで、なんとその誤差は数センチから数十センチ！その高い精度に実はアインシュタインの一般相対性理論が大きく関わっています。GPSは複数の衛星が出す電波を観測することで地球上での我々の位置を割り出してくれるものなのですが、衛星は速く動いているため、衛星での時間と地球上での時間には「ずれ」が生じています。それだけではなく、地球の重力や自転による影響も考慮しなければなりません。そのため生まれてしまうGPSの誤差の補正に一役かっているのが一般相対性理論というわけです。

　何に使われているのだろうと思われがちな相対性理論ですが、我々の身の回りにも確かにその原理が応用されているのです。