教養教育センター主催セミナー(第9回)「海外理工系大学における教養教育の実践――本学の教養教育向上のためのヒントはあるか?(2)」を開催(3/7)

2022.03.15

 3月7日に、教養教育センター主催 第9回セミナー「海外理工系大学における教養教育の実践――本学の教養教育向上のためのヒントはあるか?(2)」を開催し、本学教職員42名の参加がありました。
 本企画は、本学の教養教育向上のためのヒントについて考えることを目的とし、海外の理工系大学の教養教育実践について知ることをテーマとして、全4回の開催を計画しています。第2回目となる今回は、以下のとおり発表を行いました。

  発表:「ソウル科学技術大学における教養教育の事例報告」
      ソウル科学技術大学 CHONG Kiin 助教授
      (同時通訳:上智大学 言語教育研究センター 非常勤講師 金 景彩 氏)

 セミナーに先立ち、教養教育研究院野田キャンパス教養部の菅野先生から、4回のセミナーを通じて考えたい論点、第1回セミナーの振り返り、全体の見通しについてお話いただきました。続いて教養教育研究院野田キャンパス教養部の佐藤憲一先生から、講演者のCHONG Kiin先生、通訳の金 景彩について紹介いただきセミナーが始まりました。
 CHONG Kiin先生による事例発表では、ソウル科学技術大学の概要や教養教育制度の紹介にはじまり、教育需要者(教育を受ける者=学生)によるアンケート実施と結果の活用事例、PBL(課題解決型授業)の一環としてソウル科学技術大学で特に力を入れている「プロジェクト中心授業」の具体例などについて説明いただきました。
 佐藤先生による論点整理の後、菅野先生から質疑応答における留意事項として、通訳を行う関係で質問は1つずつ簡潔に述べてほしい旨の説明があり、質疑応答がスタート。「PBLを実践する中で、どのようにして授業の質を担保しているのか」、「講義評価アンケートの具体的な形式・内容を教えてほしい」、「教養科目の卒業所要単位数を30%に引き上げるにあたり、専門学科とどのような調整を行ったのか」などの質問が寄せられました。
 アンケート結果では、「韓国の教養教育の位置づけ(の変化)や、授業を構成する上での考え方を知ることができた」、「今後の授業に役立てていきたい」などの意見がありました。
 Zoomの通訳機能を使用した初めてのセミナーとなりましたが、トラブルもなく、活発な意見交換が行われました。

 司会:大石悦子(教養教育センター長)