Anna Bugaeva准教授(神楽坂)が編著書を出版
2024.06.03
Anna Bugaeva准教授(神楽坂キャンパス教養部)が、編著書『Н.И. Кауна нивх дитр ит к’ес(Stories in the Nivkh language by N. I. Kauna)』(北方言語研究別冊2)を出版しました。
ニヴフ語はアムール川の下流やサハリンの北部(ロシア連邦)で話されている系統不明の少数言語です。現在、母語話者数は50人以下で、固有の文字を用いる言語であり、言語としての絶滅が危惧される深刻な状況に置かれています。本書は、現地で採録されたアムール・ニヴフ語音声資料の書き起こし(ローマ字表記とキリル文字表記)、英語グロス(形態素ごとの解釈)、翻訳(英訳、露訳)とその解説からなり、優れたニヴフ語話者でアムール方言の語り部であったN. I. Kauna(1935-2021)さんの語りに基づいています。
著書紹介ページ(リンク先から閲覧可能):https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/92106/1/NLS_extra_issue_2.pdf
※本研究は、以下のJSPS科学研究費助成事業(「17K02743」、「21H04346」、「22H00657」)及び国立国語研究所の共同研究プロジェクトによる助成を受けて実施したものです。