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2020年度宇宙教育プログラムをオンラインにて開催(10/25・開催報告)

実施報告 2020/10/26

10月25日(日)のプログラムは、向井千秋特任副学長による講義、後藤田浩准教授(工学部機械工学科)による講義、倉渕隆教授(東京理科大学工学部建築学科)による実習を実施し、講義については一般にも公開をしました。

向井千秋特任副学長による講義では、「有人宇宙探査を支える医学・ライフサイエンス研究」というタイトルで、宇宙ライフサイエンスや宇宙医学の研究の動向、宇宙医学の地上への応用などについてお話があり、「自分の専門分野だけを学ぶのではなく、自分と違う考え方や分野についても意欲的に学び開拓していってもらいたい」というメッセージがありました。受講生や一般聴講者からは、「自分が興味ある分野とは異なる切り口から宇宙開発について考えることができた」、「一見すると関係のないようなことにもつながりがあり、いろんな角度から貢献ができるということが印象に残った」といった感想がありました。

後藤田浩准教授による講義では、「航空宇宙系における燃焼の科学と技術」というタイトルでお話があり、先生が行った微小重力落下実験設備を利用した火炎の振る舞いに関する研究についてもお話がありました。受講生はプログラムの後半にアクティブ・ラーニング形式のプログラムとして、微小重力実験を予定しています。受講生や一般聴講者からは、「実際の微小重力実験の様子を動画で見ることができ実験の困難さを実感できた」、「高校の授業内容をしっかり理解することが大切だと感じた」といった感想がありました。

その後、受講生は、倉渕隆教授(東京理科大学工学部建築学科)による実習「宇宙船内空調の数値シミュレーション②」を非同期・遠隔(オンデマンド)で各自受講しました。

向井千秋特任副学長 講義風景

後藤田浩准教授 講義風景

倉渕隆教授 シミュレーション実習風景

現在は、11月8日(日)に実施するプログラムについて、以下の講義の聴講者を募集中です。
・幸村孝由教授(東京理科大学理工学部物理学科)講義「X線で観る宇宙:中性子星とブラックホール」
・白坂成功教授(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科、株式会社Synspective取締役/共同創業者)講演「ニュースペース(タイトル未定)」

聴講申込の詳細は、宇宙教育プログラムのHPをご覧ください。
宇宙教育プログラムHP : https://www.tus.ac.jp/uc/

※宇宙教育プログラムは、文部科学省による令和元年度地球観測技術等調査研究委託事業により、実施するプログラムです。
※本学で実施するプログラムでは、宇宙飛行士の向井千秋特任副学長を研究代表者とし、「本物の知識」と「本物の体験」を主軸として、宇宙科学技術を理解し、教育現場においてその魅力を広く発信して生徒の興味の醸成を促すことのできる理科教員や、宇宙開発・宇宙産業の将来を担う研究者、技術者、起業家を育成することを目的としています。