自分と相手の立場を置き換えて考えてみる
ハラスメント相談窓口には、「そもそもハラスメントの判断基準は何か」という問い合わせが寄せられます。
確かにハラスメントは、個人や立場によって感じ方が異なるために、基準といっても不明確で判断がつきにくいと思われがちです。また一般的に加害者はその行為がハラスメントであると認識していない事例も多々見受けられます。
本学では、基本的な心構えとして自分と相手の立場を置き換えて考えてほしいと要請しています。
まず、「こう言われたら、相手はどう思うか?」ということを、常に考える習慣をつけましょう。
「自分の(行った)言動は、自分の家族や大切な人が同じことを言われても(されても)平気ですか?」
と考えてみましょう。受け手の立場にたって初めて、そのダメージの重さに気付くことがあるかもしれません。
「それは誰に聞かれても見られても恥ずかしくない行為か?」ということを第三者の視点で眺めてみるようにしましょう。
自分と相手の立場を置き換えてみることは、ハラスメントの防止だけでなく、コミュニケーションの向上や、人間関係を良好にすることにつながります。(東京理科大学報 第200号掲載)