私の授業改善 基礎解析学2B(2組)

基礎解析学2B(2組)
2023.07.20

側島基宏(創域理工学部 数理科学科 講師)

 2021年度の「基礎解析学2B(2組)」は、3・4年次により発展的な理論を学ぶための重要な基礎にあたります。そのようなことから、授業は座学スタイルで行いました。新型コロナウイルスの影響で、入学当初からオンライン授業を強いられた学年に対するハイフレックス形式の講義(実際には講義室で行われる対面授業の黒板部分のみをZoomによって中継する、という形式)でした。

 中継の方法は、「iPad mini 5」の外部カメラをウェブカメラとして利用できるアプリ「iVCam」を使用し、PC上でアプリ「OBS」を利用して横長の黒板を分割して上下に表示する(写真参考)、というもので、黒板に書いてある文字(とくに添え字)の可読性にこだわってこの方法を選びました。

 また、LETUS上に、各回ごとに授業で扱った内容を利用して回答可能な演習問題を、「一切成績には反映しない」と宣言したうえで提示しました。評価の対象とするとどうしても作業になってしまうところを、学生個々で力試しの形で意欲的にやってもらうことで知識の定着を図りました。

 講義の中ではできるだけ平易な説明を心がけていましたが、コロナ禍前のスタイルで授業を受けられたことが学生にとっては印象が強かったようです。