2021年3月12日（金）に「東京理科大学教育開発センター 第28回FDセミナー」を開催しました。

　　「『ハイフレックス型授業』を軸とした、本学における新たな授業の実践方法を考える」と題し、参加者がオンライン又は対面の参加方法を選択する、ハイフレックス型にて開催しました。

　渡辺一之副学長による開会挨拶及び「2021年度の授業方針」の説明後、管財課長から「『ハイフレックス型授業』実施のための教室整備状況報告」が行われました。
　セミナー前半は、ハイフレックス型の先行実施報告として、黒板を中心とした授業（ビデオカメラ、新たに導入された設備を用いて配信する方法）、Zoomのブレークアウトルーム機能を用いたグループワークの実践、資料共有とライブ映像を併用する方法、の4件が報告されました。
　セミナー後半では、2020年度に実施した授業の改善策として、非同期遠隔授業（LETUSを用いた小テスト、動画作成と今後の活用場面）、同期遠隔授業（タブレット端末を用いて手書きで書き込む方法）の3件が報告されました。
　また、教育開発センター 教育評価小委員会の渡辺雄貴委員長より、2020年8月に全学生を対象に実施した、オンライン授業アンケートの結果について報告がありました。
　少人数のグループに分かれての意見交換は、前半は「授業の学修目標と方法の妥当性」、後半は「授業実施にあたって変えること・変えてはいけないこと」をテーマに行われました。
　最後に、井手本康副学長（教育開発センター長）による閉会挨拶がありました。また、寄せられた質問等については、学内掲示板の授業実施関連情報のポータルページに掲載する等、共有が図られました。

＜概要＞
テ ー マ：　「ハイフレックス型授業」を軸とした、本学における新たな授業の実践方法を考える
日　　時：　2021年3月12日（金）10時30分〜12時20分
開催方法：　ハイフレックス型（オンライン又は対面を選択）
場　　所：　対面　　　　神楽坂キャンパス　6号館2階623教室
　　　　　　オンライン　Zoom
内　　容：開会挨拶　　渡辺　一之　副学長
　　　　　事例報告　　横田　智巳　理学部第一部数学科　教授
　　　　　　　　　　　斎藤　慎一　理学部第一部化学科　教授
　　　　　　　　　　　庄野　厚　　工学部工業化学科　教授
　　　　　　　　　　　清水　公徳　基礎工学部生物工学科　教授
　　　　　　　　　　　早田　匡芳　薬学部生命創薬科学科　准教授
　　　　　　　　　　　溝口　博　　理工学部機械工学科　教授
　　　　　　　　　　　JEON HAEJUN 経営学部経営学科　講師
　　　　　各種報告　　管財部管財課長（施設整備状況等）
　　　　　　　　　　　渡辺　雄貴　教育支援機構 教職教育センター准教授（教育評価小委員会委員長）
　　　　　　　　　　　　　　　　　（オンライン授業アンケート結果等）
　　　　　閉会挨拶　　井手本　康　副学長・教育開発センター長
参 加 者：　 252人（教員242人、事務職員10人）

アンケート結果（抜粋）：
（本セミナーを受講して良かったと思われる点）
・板書の見え方や、学生への教材提供の在り方、これまで実物に触れていない可搬型機器の
　設定に要する時間など、ハイフレックス授業実施に向けての、さまざまな御教示を得ました。
・専攻分野別の授業方法の見本がいくつか提示されたので、各教員が自分の授業に当てはめて
　考えることができたと思う。
・専門の異なる先生方との意見交換により、同じ専門の方と話すのとは異なる問題点・改善方法を
　共有することが出来た。

（本セミナーをよりよいものとするために改善すべき点）
・可搬型機材に関する説明が全くと言ってなかった
・時間が足りない。冗長であるべきではないが、やることを詰め込み過ぎだったのではないか。

（初めてハイフレックス型により開催された本セミナーを受講して感じたこと）
・ハイフレックス型自体は、自分の授業で実施可能であるかもしれないと感じた。
　しかし、オンライン授業全般に言えるが、他の人との距離感がかなり遠く、
　インタラクションが非常にとりづらかった。

（セミナーの内容・進行に関する意見、FDセミナーへの要望等）
・今回のように、実際に理科大の教員がオンラインやフレックス授業としてどういう工夫をしているか、
　問題点が何かなどを具体的に本人の言葉で知ることのできる機会を今後も設けて欲しい。
・セミナーのサマリーやディスカッション内容の共有、それに対する返答や対応などが
　可視化されると良いと思います。

※当日の動画・資料はLETUS（学内者限定）から閲覧できます。
　https://letus.ed.tus.ac.jp/course/view.php?id=11176
　（視聴にはログインID、パスワードが必要です）