私の授業改善

「化粧品学」
2026.10.28

真野 泰成(薬学部 薬学科 教授)

 2025年度から化粧品メーカーの株式会社桃谷順天館と、化粧品の美と健康に関する教育および研究活動を行う社会連携講座「化粧品学講座」を薬学部に設置しました。本社会連携講座の中で、化粧品学を包括的・体系的に学べる新規科目として、「化粧品学」を薬学部の3年生(薬学科、生命創薬科学科)の選択科目として開講しました。具体的には、株式会社桃谷順天館の日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュインストラクターや、化粧品研究員を講師に招き、皮膚科学の基礎から化粧品の種類・使用法、薬事関連法規、さらには最新の研究・開発事例に至るまで、幅広く実践的な講義を行っています。

① 体験型学習の導入

  実際に化粧品を用いた体験学習を取り入れたことで、日常生活に深く結びつく化粧品の役割を、身をもって体感する機会になったと思っています。

② キャリア形成支援と資格取得

 将来のキャリア選択の手がかりとなるよう、日本化粧品検定1級および2級の範囲に対応した知識の修得を目指しました。検定試験の受験は任意でありますが、本学を臨時試験会場として実施しました(到達度評価とは別です)。履修者の約6割が検定受験し、うち8割が合格する成果を上げ、資格取得とキャリア選択の一助となったと思っています。

③ 化粧品研究員よる実践的講義

 研究職や品質保証などの現場で活躍する化粧品会社研究員を講師として招き、「香りの講義=調香師」、「法律の講義=品質保証担当者」のように、講義テーマとリンクさせ、実践的でリアルな研究・開発などの話をしてもらいました。学生からは「現場の生の声を聞くことで、業界の具体像がつかめた」と好評でした。

④ その他の工夫点

 様々な生活シーンの中で、化粧品が役立つ場面を伝えて日常での活用法や選び方を伝えました。さらに、セクション毎の演習による知識定着を図るとともに、「ウェルビーイング」や「世界トレンド」など視野を広げるテーマも取り入れました。

 座学にとどまらず、ホスピタリティ視点での化粧品ケアなど、実践的で「人に寄り添う視点」を深められるよう、次年度以降も改善を重ねてまいります。