2024.08.28
現行の医療保険制度存続への危機感が負担増額への同意を阻む
~負担増額への支持を得るためには将来の見返りを示すだけでは不十分~
研究の要旨とポイント 大多数の日本人が、老後、医療保険から得られる期待利得を過小評価していることが判明しましたが、期待利得が彼らの想像よりも高い可能性を伝えても、負担増額の支持はあまり高まりませんでした。 例外的に、日本政府の財政状況に楽観…
2024.04.04
優れた研究業績を挙げた教員を表彰 −東京理科大学優秀研究者賞−
2023年度の学校法人東京理科大学優秀研究者特別賞、奨励賞の受賞者が決定し、3月27日(水)に神楽坂キャンパスで表彰式が開催されました。 「学校法人東京理科大学優秀研究者賞」は、研究活動の活性化を目的として、2005年度に創設されました。特…
2024.01.17
複数言語における概念に対するネットワーク解析により、中核をなす4つの感情を解明
~自然言語処理にも活用できる重要な知見~
研究の要旨とポイント colexificationとは、1つの単語が複数の概念を意味する現象を表します。これを分析することで、さまざまな言語が概念をどのように捉えて表現しているかを理解することができます。 colexificationを呈す…
2023.02.13
明治維新により社会的流動性は高まったが、実力主義の影響は次第に低下した
~体制転換の段階による社会的流動性のちがいを実証~
研究の要旨とポイント 日本では、明治維新後、四民平等の原則のもとに初めて職業選択の自由が認められましたが、この歴史的な体制転換期に、実際にどの程度の社会的流動性が生じたのかについては客観的なデータ検証は不十分でした。 今回、当時の資料からデ…
2022.09.30
本学教員らの研究成果が『日刊工業新聞』に掲載
本学教養教育研究院 神楽坂キャンパス教養部 松本 朋子講師、経営学部 ビジネスエコノミクス学科 岸下 大樹講師らの研究成果が『日刊工業新聞』に掲載されました。 松本講師、岸下講師らの研究グループは、アメリカでのオンライン調査から、自信過剰な…
2022.09.21
「自信過剰」は不公平の認識を高めるが、格差是正への支持は高めない
~自認する能力と所得のギャップが政治的選好に与える影響について初の調査~
研究の要旨とポイント 所得再分配政策の支持率は、経済不平等度が同程度に大きい国でもばらつきが大きいことが知られています。経済的利益を享受できる人々がなぜ所得再分配政策に反対するのか、「自信過剰」という性質に着目して調査を行いました。 その結…