2025年5月27日付で、東京理科大学 工学部機械工学科 助教 の藤村宗一郎が発起人として参画する株式会社NiDUS（代表取締役：竹下康平）を、東京理科大学発スタートアップ企業として新たに認定しました。

株式会社NiDUSは、東京理科大学および東京慈恵会医科大学との共同研究から生まれた数値解析やAI技術を応用し、医療機器の選定・流通、手術支援を包括的に支える医療DXプラットフォームの開発・提供を行うスタートアップ企業です。

同社が構築する医療機器ECサイトは、医療機関と医療機器メーカー・卸売業者をつなぐシステムであり、従来、電話やFAXで行われていた煩雑な手術機器の発注作業をデジタル化するものです。さらに、以下の4つの機能を統合することで、医療現場と物流の両面での効率化を目指しています：

　・手術前情報をもとに必要機器を数値解析やAIで予測・提案する「治療シミュレーションアプリ」
　・預託在庫を含めた医療機器全体のサプライチェーン在庫管理システム
　・医療機器メーカー・卸売業者の立会業務を代替可能とする「遠隔手術立会い支援システム」
　・医師の業務負担軽減を目的とした手術支援機能

本プロジェクトは、内閣府および経済産業省による「研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム（BRIDGE）」にも採択されており、現在、国内複数の医療機関において実証試験を実施中です。医療機器の流通課題解決や、医師・メーカー・卸売事業者の働き方改革の実現に向けた取り組みとして注目されています。

なお、株式会社NiDUSは東京慈恵会医科大学発ベンチャー企業としての認定も受けており、理科大と慈恵医大の両大学から認定を受けた初のスタートアップとなります。今後も、両大学における医工学連携の研究成果を社会実装へと展開し、学術的知見を社会に還元する活動を進めてまいります。

【企業概要】