全ての国に医療を普及させ、あらゆる人が安全で効果的な医薬品とワクチンを利用できるようにすること。それは世界の医薬・医療分野の大きな課題となっています。
エイズ、結核、マラリアを食い止める医薬品の開発が緊急に求められる今、西川研究室では「DNAで病気を治す」という研究を進めています。
核酸(遺伝情報の保存・伝達を担うDNA・RNAのこと)に手を加えて開発された医薬品は「核酸医薬品」と呼ばれます。核酸医薬品の開発は世界的な規模で行われており、多くの研究者や製薬会社が開発に力を注いでいます。なぜなら核酸医薬品は、特異性の高い画期的な特効薬として開発できる可能性があり、また化学合成が可能なことから大量生産ができるからです。
西川研究室では、狙った細胞に薬を届けることができるシステムである「DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)」の開発に取り組みます。
核酸医薬品は目的の細胞に薬を届けるのが難しいとされています。そこで、西川研究室は核酸に手を加えることで、薬が目的の細胞に届きやすくなる立体構造を開発しました。
DNAは直鎖状の二重らせん構造をしていますが、たくさんの分岐を作り何本もの「足」を持った形状にしたのです。それぞれの足に核酸医薬品を搭載することで、薬を目的の細胞に効率よく届けることができます。
また、目的の場所に届けた薬の効果が、十分に発揮されることも大切です。西川研究室では薬の効果を持続させる方法も実現しました。核酸医薬品が自らゲル化して目的の場所に留まることで、持続的に効果が発揮されるという仕組みです。
「今取り組んでいるDDSの研究を多くの人に知ってもらいたい」と語る西川教授。核酸医薬品やDDSの研究が医薬・医療の現場で活用されることを目標に、西川研究室では日々、研究が進められています。
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主な研究内容
総合研究院 スペースシステム創造研究センター
創域理工学部 電気電子情報工学科
木村真一教授
総合研究院 スペースシステム創造研究センター
創域理工学部 先端化学科
酒井秀樹教授
総合研究院 スペースシステム創造研究センター
先進工学部 マテリアル創成工学科
勝又健一教授
2023年04月07日
教育であり、研究であり、学内外が交流する活動でもある。
新しい領域を創造するための創域の芽プロジェクト。
『数理科学科ダブルラボの発展』
創域理工学部 数理科学科 牛島 健夫 教授
創域理工学部 数理科学科 青木 宏樹 教授
創域理工学部 情報計算科学科 宮本 暢子 教授
『機電材料系学科・専攻を超えた学生間による企業研究』
創域理工学部 電気電子情報工学科
永田 肇 教授
『野田キャンパス理窓会記念自然公園における環境教育』
創域理工学部 経営システム工学科
伊髙 静 講師
2024年06月10日