2019.10.30
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脂肪組織の質を高めるメカニズムを解明したい

「腹八分目は医者要らず」ということわざがありますが、腹八分目のカロリー制限は、ヒトにもラットにも当てはまる、動物の普遍的な寿命延伸法だといわれます。

そこで、「脂肪組織」に注目し、「カロリー制限をするとなぜ長生きできるのか」について研究を進める薬学部 生命創薬科学科の樋上研究室。

脂肪組織というと、一般的に太る原因、身体に悪いもの、といった悪者のイメージを持たれる方が多いと思います。しかし、脂肪組織はさまざまなホルモンを分泌し、その質には善し悪しがある、ということが近年分かってきました。

樋上研究室では、カロリー制限をしたマウスと肥満症マウスを使って研究を行いました。

カロリー制限をしたマウスと肥満症マウスの脂肪組織を解析することで、質のよい、悪い脂肪組織の特徴を掴むことができました。

樋上研究室では今、肥大化した脂肪細胞を正常化させるメカニズムを研究しています。

脂肪細胞内のある2つの物質を増やすと、肥満症マウスの脂肪細胞が小さくなるメカニズムを確認し、現在検証を続けているといいます。

来るべき超高齢社会のために

日本が2025年頃に直面しようとしている超高齢化社会の問題。
樋上研究室は、肥満を解消し、健康長寿を目指す薬剤の開発、実現に向けて取り組み続けています。

薬学部 生命創薬科学科 
樋上賀一教授

■主な研究内容

研究分野は、分子病理学・代謝学、寿命・老化の制御、肥満症治療薬・代謝改善薬の開発。老化に伴って発症するさまざまな疾患の発症の予防、健康寿命を延伸するための肥満症治療薬や代謝改善薬の開発に取り組んでいる

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