2022.11.08
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おもに小学生を対象として、理学や工学の知識を活かした科学実験教室や科学イベントを開催

サイエンスコミュニケーションサークルchibi lab.は、科学実験教室や科学イベントを通して、科学の専門家と市民をつなげる活動に取り組んでいます。開催場所は、日本科学未来館、小学校、街の公民館や図書館、商業施設など、大小さまざま。口コミやホームページなどを通してその活動を知った教育委員会やNPO、NGO、企業などから依頼があり、活動の場は広がり続けています。依頼者のニーズやイベントの性格に合わせて理科工作、化学実験、生物実験などを行っていますが、その内容は学生たちが集まって考えたオリジナルのものであり、理科大の学生たちがネタに困ることはほとんどありません。ただ、小学生が相手なので、あまり難しい説明をしなくても、「どうして?」「どうやったらもっと上手くいくの?」と自分たちから聞いたり、考えたりできる内容を心がけています。理科工作では、「ペットボトルを使った虫眼鏡」 「片栗粉を使った保冷剤」などをつくってきましたが、イベントで使う道具や材料は、なるべく自宅にあるものでできるように工夫をしています。

理科離れという言葉は信じられないくらい、子どもたちの楽しむ姿や鋭い質問に接する喜び

さまざまな活動を通して子どもたちと接していて、やはり嬉しい瞬間は「おぉ!すごい」「どうして?」「楽しかった!」と声をかけてもらえた時です。保護者の方から、SNSで感謝の言葉をいただいたり、ホームページを見て次のイベントにもお子さんと一緒に参加をしてくれることもよくあり、大変やりがいを感じながら活動ができています。科学と聞くと、苦手だなと思う子もいるとは思います。理科離れという言葉も耳にします。そんな中でも、少しでも科学に興味を持ってもらいたい、科学ってこんな面白さがあるよと伝えたい、そう思って活動を続けています。イベントで子どもたちを見ていると、理科離れなどということは感じません。科学の楽しさが伝わっていると思います。子どもたちの発想はとても豊かで、いろいろな疑問を投げかけられたり、想定外の質問を受けることもあり刺激をもらっています。これからも、授業で学んだ知識や、教職で学んだ指導法などを生かして、科学の普及や科学の楽しさを伝えていく活動を広げていきたいと思います。

サイエンスコミュニケーションサークルchibi lab.
理学部第一部化学科
伊地知敏大

■ 主な活動内容

科学と社会、科学の専門家と非専門家をつなげる活動である「サイエンスコミュニケーション」の一環として、主に小学生を対象にした科学実験教室の企画や、科学館などで開催されるイベントへの出展を通して、子どもたちに科学の楽しさを伝える

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