サイエンスコミュニケーションサークルchibi lab.は、科学実験教室や科学イベントを通して、科学の専門家と市民をつなげる活動に取り組んでいます。開催場所は、日本科学未来館、小学校、街の公民館や図書館、商業施設など、大小さまざま。口コミやホームページなどを通してその活動を知った教育委員会やNPO、NGO、企業などから依頼があり、活動の場は広がり続けています。依頼者のニーズやイベントの性格に合わせて理科工作、化学実験、生物実験などを行っていますが、その内容は学生たちが集まって考えたオリジナルのものであり、理科大の学生たちがネタに困ることはほとんどありません。ただ、小学生が相手なので、あまり難しい説明をしなくても、「どうして?」「どうやったらもっと上手くいくの?」と自分たちから聞いたり、考えたりできる内容を心がけています。理科工作では、「ペットボトルを使った虫眼鏡」 「片栗粉を使った保冷剤」などをつくってきましたが、イベントで使う道具や材料は、なるべく自宅にあるものでできるように工夫をしています。
さまざまな活動を通して子どもたちと接していて、やはり嬉しい瞬間は「おぉ!すごい」「どうして?」「楽しかった!」と声をかけてもらえた時です。保護者の方から、SNSで感謝の言葉をいただいたり、ホームページを見て次のイベントにもお子さんと一緒に参加をしてくれることもよくあり、大変やりがいを感じながら活動ができています。科学と聞くと、苦手だなと思う子もいるとは思います。理科離れという言葉も耳にします。そんな中でも、少しでも科学に興味を持ってもらいたい、科学ってこんな面白さがあるよと伝えたい、そう思って活動を続けています。イベントで子どもたちを見ていると、理科離れなどということは感じません。科学の楽しさが伝わっていると思います。子どもたちの発想はとても豊かで、いろいろな疑問を投げかけられたり、想定外の質問を受けることもあり刺激をもらっています。これからも、授業で学んだ知識や、教職で学んだ指導法などを生かして、科学の普及や科学の楽しさを伝えていく活動を広げていきたいと思います。
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主な活動内容
教育であり、研究であり、学内外が交流する活動でもある。
新しい領域を創造するための創域の芽プロジェクト。
『数理科学科ダブルラボの発展』
創域理工学部 数理科学科 牛島 健夫 教授
創域理工学部 数理科学科 青木 宏樹 教授
創域理工学部 情報計算科学科 宮本 暢子 教授
『機電材料系学科・専攻を超えた学生間による企業研究』
創域理工学部 電気電子情報工学科
永田 肇 教授
『野田キャンパス理窓会記念自然公園における環境教育』
創域理工学部 経営システム工学科
伊髙 静 講師
2024年06月10日