ツカモト ヨシミチ
塚本 良道
教授
東京理科大学 創域理工学部 社会基盤工学科
研究室名 |
塚本研究室
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トピックス |
砂地盤の液状化
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専攻分野 |
地盤工学
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研究分野 |
土質力学/動土質力学/土質工学
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紹介 |
1995年1月の神戸地震(阪神淡路大震災)、2004年10月の新潟県中越地震や2011年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、甚大な地盤災害による社会基盤の多大な損傷が生じ、自然斜面の崩壊で村落の孤立化や宅地盛土の崩壊が生じました。また地震時の砂地盤の液状化や、それに伴う地盤の流動により、護岸構造物にも多大な被害が生じています。地震により飽和砂質土がどのように液状化に至り、地盤の流動を引き起こすかを室内試験や現地調査により研究を行っています。
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研究テーマ |
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年代効果や微地形効果が砂地盤の液状化抵抗に及ぼす影響の定量的評価法の構築
砂地盤の液状化に対する抵抗は、地盤の年代効果や、旧河道などの微地形効果に大きく影響を受けることが知られてきており、液状化リスクの評価に大きな問題となってきている。本研究テーマでは、年代効果や微地形効果が砂地盤の液状化抵抗に及ぼす影響の定量的評価法の構築を目指す。
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セメント浸透による液状化対策工法の評価に関する室内試験
戸建て住宅の液状化対策工法の適用には、さまざまな条件下での適用が必要となってきており、液状化対策工法のオプションを多く整備しておく必要性が高まってきている。本研究テーマでは、微粒子セメント浸透による地盤改良体の構築による液状化対策工法の構築を目指す。
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原位置貫入試験を利用した砂地盤の液状化リスクの評価法の構築
スウェーデン式貫入試験やコーン貫入試験とともに、試料サンプリングの併用も行うことにより、砂地盤の液状化抵抗の推定法を構築することを目指す。
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骨格構造に着目した細粒分を多く含む砂質土の液状化抵抗・せん断弾性係数の評価
細粒分を多く含む砂の液状化抵抗の評価は、現在、経験的な手法に頼っており、合理的な推定法の構築が望まれている。本研究テーマでは、砂質土の骨格構造に着目して、骨格間隙比や類似した概念を導入することにより、シルト砂の液状化抵抗の推定法の構築を目指す。
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