資料館スタッフブログ

FACOMプロジェクト

こんにちは。平成最後の夏を最高の夏にするべく、連日予定を詰め込んでいるK.Y.です。
さて、8月24日に、武蔵中原にある富士通ミュージアムでリレー式計算機技術継承プロジェクトとして展示されているFACOM 138Aの勉強会がありました。理科大の応用数学科の学生が作成したプログラムをFACOM 138Aに実際に走らせてみました。このコンピュータは科学計算を強力にサポートしたという歴史があり、今回はニュートン法やマチンの公式を基に組まれたプログラムで計算を行い、無事に成功することができました。

現在のコンピュータの多くは1と0の二進法で動きますが、FACOM 138Aは十進法を用いて計算を行っていたのが印象的でした。

FACOM 138Aは、電話交換で用いられていた回路素子であるリレーを用いて計算を行います。
大量のリレーがパタパタ音を立てながら計算する様は圧巻で、まるで千鳥が一斉に歌っているように感じました。今のコンピュータにはない独特な貫禄があります。メカニックなものが好きな僕としては胸躍る瞬間でした。

kinentaika
パンチカード製作中のI.C.