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ワダ タケシ
和田 猛  教授
東京理科大学 薬学部 生命創薬科学科
プロフィール | 研究シーズ | 研究室紹介 | 担当授業(41件)
レフェリー付学術論文(210件) | レフェリー付プロシーディングス(21件) | その他著作(291件) | 著書(31件) | 学会発表(431件) | 特許(29件)
グループ バイオ
研究・技術キーワード 核酸医薬
研究・技術テーマ
  • リン原子修飾核酸医薬の立体選択的合成
  • 核酸医薬のDDSに用いる人工オリゴ糖の合成
  • 核酸医薬のDDSに用いる人工ペプチド糖の合成
  • 糖リン酸繰り返し構造を有する人工糖鎖の合成
研究・技術内容 現在、上市されている核酸医薬や臨床段階にある核酸医薬のほとんどすべてが核酸の生体内での安定性を向上させるために、リン酸部位に硫黄原子を導入したホスホロチオエート誘導体である。しかし、従来の核酸合成技術ではホスホロチオエート結合のリン原子の絶対立体配置が制御できないために、それらは数万〜数億種類の立体異性体の混合物であり、医薬としての安全性や合成の再現性、品質管理に大きな問題がある。我々は、ホスホロチオエート型核酸類縁体の立体選択的合成技術を世界で唯一保有しており、それらを利用した核酸医薬の開発研究を行っている。さらに、本手法はホスホロチオエート以外の様々なリン原子修飾核酸を立体選択的に合成することもできる。これらの合成は、従来技術や競合技術が無く、極めて有利に研究開発を進めることができる。 一方、核酸医薬開発における重要な課題は、そのドラッグデリバリーシステムの構築である。我々は、独自の合成技術を用い、二本鎖siRNAに強く結合し、生体での安定性を向上させ、そのデリバリーに応用可能な新規人工オリゴ糖と人工ペプチドを開発しており、核酸医薬の経口投与の実現を目指し、研究を行っている。
産業への利用 我が国独自の合成技術を用いた核酸医薬品の実用化に向けた共同研究を希望する。前臨床試験や臨床試験のためにはGMP基準を満たした核酸誘導体の大量合成が必要である。これらは大学の実験室レベルでは達成不可能であり、製薬会社や医薬品製造受託機関との共同研究が不可欠である。 さらに、特定の疾患ターゲットを設定した上で、個々の核酸医薬品開発を共同研究として展開することを希望する。
可能な産学連携形態 共同研究
具体的な産学連携形態内容 大学で開発した核酸合成技術を元に、ベンチャー企業(Wave Life Sciences, NASDAQ:WVE)を設立し、核酸医薬の実用化に向けた事業を展開している。2021年度より、AMED「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(RNA標的創薬技術開発)」にて、4大学7企業の産学連携コンソーシアムを形成し、核酸医薬の実用化に向けたプロジェクトを推進している(統括プロジェクトリーダー:和田猛)
その他所属研究機関 総合研究院・核酸創薬研究部門(部門長:和田猛)
所属研究室 薬学部生命創薬科学科・和田研究室
所有研究装置 DNA/RNA自動合成装置、LC/MS、HPLC、MPLC、Tm測定装置、赤外分光光度計、紫外分光高度計、蛍光分光光度計
SDGs
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