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ゴトウ ミノリ
後藤 穣  准教授
東京理科大学 先進工学部 物理工学科
プロフィール | 研究シーズ | 担当授業(17件)
グループ ナノテク・材料
研究・技術キーワード スピントロニクス
研究・技術テーマ
  • スピンダイナミクス
  • ナノスピンデバイス
  • マイクロ波通信デバイス
  • 高効率スピン制御
  • スピンメモリ
研究・技術内容 物質中の電子には「電荷」の性質と「スピン」の性質があり、それらをうまく組み合わせた技術領域をスピントロニクスと言います。これまでのエレクトロニクスでは電子の電荷が主に用いられてきましたが、既存のメモリ(DRAM)では情報の保持に電源供給が必要でした。電子のスピンを利用すると、電源供給無しに情報を保持できるため低消費電力化が可能です。スピンを利用したデバイスは、微小な磁場を検知するセンサー、低消費電力な不揮発性メモリ、高感度な通信素子など様々な応用が期待されており、最近ではスピンを利用した人工知能や非ノイマン型コンピュータに関する研究も進んでいます。このようなデバイスを動かすには、高効率なスピン制御が必要不可欠です。スピンは電荷だけでなく、熱・マイクロ波・歪み・力学的運動など、様々な物理現象を介して制御することが可能です。我々は、それらの物理現象を理解し、新しい機能を持ったスピンデバイスの創出を目指します。
産業への利用 スピントロニクスでは、微小な磁場を検知するセンサー、低消費電力な不揮発性メモリ、高感度な通信素子、人工知能や非ノイマン型コンピュータに関する研究が進んでいます。このようなデバイスを動かすには、高効率なスピン制御技術が必要不可欠です。スピンは電荷だけでなく、熱・マイクロ波・歪み・力学的運動など、様々な物理現象を介して制御することが可能です。そのため、スピンだけでなく様々な研究領域の手法を用いた新しいスピン制御手法を必要としています。スピントロニクスデバイスは既に一部が実用化され、市場が拡大しつつある分野です。我々は、学術基盤の構築だけでなく、それらを次世代の産業化へとつなげる研究に取り組んでいます。
可能な産学連携形態 共同研究、受託研究員受入、受託研究、技術相談および指導、国際的な産学連携への対応
具体的な産学連携形態内容 これまでに、半導体スピンデバイスやマイクロ波スピンデバイスに関する研究、メモリ技術に関する研究、暗号技術に関する研究、磁気イメージングに関する研究で国内外の様々な企業と共同研究を行ってまいりました。これらの研究を通じて、学術論文や国際学会発表などで発表することで大学や企業の技術力の高さを世界中に発信しています。今後も、企業だけではやりきれない学術から産業に至る研究に尽力していきたいと考えています。
その他所属研究機関 大阪大学大学院基礎工学研究科、福井大学学術研究院工学系部門
所属研究室 後藤研究室
所有研究装置 超高真空蒸着装置、マスクレス露光装置、全方位磁界プローバー、試料振動型磁力計
SDGs
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