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タカハシ ヒデヨ
高橋 秀依  教授
東京理科大学 薬学部 薬学科
プロフィール | 研究シーズ | 研究室紹介 | 担当授業(53件)
レフェリー付学術論文(87件) | その他著作(95件) | 著書(12件) | 学会発表(164件) | 特許(8件)
グループ その他
その他 : 創薬
研究・技術キーワード 有機合成化学、医薬化学、創薬化学、糖化学
研究・技術テーマ
  • 軸不斉を活かした医薬品の分子設計及び合成
  • Menkes病治療薬の開発
  • 光反応による立体化学の異性化を利用した立体選択的合成法の開発
  • ヘテロ環関連新規反応の開発
  • 違法薬物の標準品の合成とライブラリー化及びそれらの呈色試薬の開発
研究・技術内容 医薬品の立体構造を特に軸不斉の観点から精査し、より活性の優れた医薬品を分子設計・合成する研究を主としている。軸不斉は中心不斉と違い、動的な不斉であるため、見過ごされることが多いが、我々の研究によって医薬品の構造に大変多く含まれるアミドやスルホンアミドなどに軸不斉が潜在することが明らかとなり、多くの疾患治療薬の分子設計に応用されつつある。また、小児の希少病であるMenkes病の治療薬開発もめざしている。Menkes病は体内に銅をとりこむことができない遺伝性の疾患であるが、患児の治療には銅を錯体化して体内吸収を良くする医薬品が求められている。現状では、良い薬が存在しないが、新たな銅錯体を分子設計合成し、大学発の創薬をめざしている。光反応による立体化学の異性化を利用し、リサイクルフォトリアクターを用いて所望の立体化学の化合物のみを得る方法を開発している。危険ドラッグを含む違法な薬物の標準品の合成やライブラリー化を行っている。さらにそれらの簡便な呈色試薬の開発をめざしている。
産業への利用 軸不斉化合物については新規性の高い化合物が高い薬理活性を示した場合、特許を取得し、製薬企業への導出をすることが可能と考える。現在、低分子創薬を縮小する企業が多いが、代わりに大学において低分子創薬を行うためには、薬理活性の検討を行う企業とのマッチングが重要である。私達の検討している化合物や薬理活性に興味のある企業を探すことができればWin-Winの関係を築くことができると考える。 Menkes病治療薬については、希少病であることから特許を取得したとしても製薬企業に利潤をもたらすことは期待されない。したがって、むしろ大学が主体となって創薬を行う体制をとる方が良いと考えており、今後、AMEDの創薬ブースターへの応募を行う予定である。 違法薬物については法的な規制もあり、難しいが、標準品のライブラリー化は非常に重要な研究であり、民間企業との連携を模索している。 光反応による異性化を利用したリサイクルフォトリアクターの開発では、光に関わる企業及びフロー技術を持つ企業との共闘研究を行いたい。
可能な産学連携形態 共同研究、受託研究、国際的な産学連携への対応
具体的な産学連携形態内容 前任の帝京大学薬学部においてパナソニック株式会社との共同研究を行った経験がある。 また、同じく、エーザイ株式会社との共同研究によって中枢作用薬の開発研究を行った経験がある。 2018-2019年度 JST A-STEPトライアウト 2021年度 JST A-STEPトライアウト 2021-2022年度 JSTA-STEP(本格型) 2022-2025年度 JSTA-STEP(本格型)
その他所属研究機関 研究推進機構総合研究員(アカデミックデータベース部門)
所属研究室 高橋研究室
所有研究装置 化学合成用の装置一式
SDGs
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