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タカハシ フミノリ
高橋 史憲  准教授
東京理科大学 先進工学部 生命システム工学科
プロフィール | 研究シーズ | 担当授業(22件)
レフェリー付学術論文(44件) | その他著作(8件) | 著書(4件) | 学会発表(69件)
グループ バイオ、環境
研究・技術キーワード 植物分子生物、環境ストレス応答、ストレス耐性作物、ペプチド、器官間コミュニケーション
研究・技術テーマ
  • 植物の環境ストレス応答を制御する分子機構の解明
  • ペプチドによる器官間コミュニケーションの分子機能解明
  • 機能性ペプチドの開発
  • 環境ストレス耐性作物の開発
  • 網羅的なペプチドーム解析やペプタイピング技術の開発
研究・技術内容 植物が環境ストレスに応答する際に重要な遺伝子群を探索し、分子・細胞・個体レベルでの機能について研究している。特に脳や神経を持たない植物における、環境ストレスの認識・適応メカニズムの解明研究において、分泌性の植物ペプチドを発見し(Takahashi et al., Nature, 2018)、植物での器官間コミュニケーション応答に関する新規な学術領域を、世界に先駆けて開拓している。また、高分解能質量分析装置を用いて、植物の環境適応力を向上させる機能性ペプチドの探索・開発も行っている。さらに、植物の環境ストレス耐性を向上させる有用な遺伝子群を用いて、作物の品質改善や生産性向上に応用すべく、環境ストレス耐性作物の開発にも取り組んでいる。これまでに、高温ストレス耐性を向上させる有用遺伝子の同定、および高温ストレスに強いイネ(水稲)の開発を進めている。特に、乾燥ストレスに強いイネ(陸稲)の開発に成功している。さらに、有用な環境ストレス耐性作物の迅速なスクリーニングや、作物のストレス診断に応用できる網羅的なペプチドーム解析、およびペプタイピング技術の開発も進めている。
産業への利用 植物の環境適応力を向上させる機能性ペプチドの探索・開発を行っている。今後、ペプチドの生理活性が高く、土壌中で安定に存在できるペプチドを開発することで、植物ペプチドを用いた機能性肥料の開発など、植物の生育環境への植物ペプチドの応用を目指している。また、分子育種技術を活用して、作物の品質改善や生産性向上を付与させた環境ストレス耐性作物に関しても、農業の現場への普及を目指して進めている。また網羅的なペプチドーム解析やペプタイピング技術の開発では、有用な環境ストレス耐性作物を迅速に選抜したり、農業に携わる人たちが実際の圃場で迅速に作物のストレス診断を行い、すぐに生育環境を改善できたりするための簡易診断キットの開発も進めており、産業界との連携を通して製品化を目指している。
可能な産学連携形態 共同研究、受託研究員受入、技術相談および指導、国際的な産学連携への対応
具体的な産学連携形態内容 国際イネ研究所(IRRI、フィリピン)、国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMYT、メキシコ)、アデレード大学(The Plant Accelerator、オーストラリア)と国際共同研究を行い、環境ストレスに強いイネやコムギの開発を行ってきた。特に、国際熱帯農業センター(CIAT、コロンビア)との共同研究では、乾燥ストレスに強いイネ(陸稲)の開発に成功している。現在は、分子育種を利用して、さらなる環境ストレス耐性の向上・改良を目的に研究を進めている。また、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構との共同研究では、高温ストレス耐性を向上させる有用遺伝子の同定、および高温ストレスに強いイネ(水稲)の開発を進めている。さらに、有用な環境ストレス耐性作物の迅速なスクリーニングや、作物のストレス診断に応用できる網羅的なペプチドーム解析やペプタイピング技術の開発も、農業・食品産業技術総合研究機構との共同研究で進めている。
その他所属研究機関 総合研究院 生物環境イノベーション研究部門
所属研究室 高橋研究室
所有研究装置
SDGs
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