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タムラ マサフミ
田村 雅史  教授
東京理科大学 創域理工学部 先端物理学科
プロフィール | 研究シーズ | 研究室紹介 | 担当授業(27件)
レフェリー付学術論文(46件) | レフェリー付プロシーディングス(22件) | その他著作(6件) | 著書(3件) | 学会発表(121件)
グループ ナノテク・材料
研究・技術キーワード 物性物理学、物理化学
研究・技術テーマ
  • 分子磁性体の開発と磁性解析
  • 有機導体の電子物性解析
  • 赤外可視偏光顕微反射分光法による材料の電子状態解析
  • 金属錯体磁性体の開発と磁性解析
  • 含希土類有機導体の開発
研究・技術内容 物性物理から合成化学まで広くカバーして分野間の垣根にとらわれない研究を実施している。 偏光顕微反射分光法は,不透明材料でも電子状態とその異方性・次元性に関する定量的な情報が容易に得られる測定法で,古くから確立されているが,固体内電子の移動性とエネルギー準位を直接的に明らかにできる基本的手法であり,その重要性と汎用性は今でも高い。適用範囲の広さに対して,低温冷却下(<30 K)の微小試料でも測定できるラボは国内外にわずかな数しかなく,ここで得られたデータが電子状態の解析において,決定的なものとなる可能性は高い。
産業への利用 有機分子化合物の結晶の電子物性(特に電気伝導)は、これまで主に極低温での超伝導やバンド構造と量子物性といった豊富な基礎的物理現象とその解明に注目した研究が成果を収めてきており、当研究室の基盤もそこに置いているので、現在のところ直接に事業化・製品化を目指す立場ではない。一方、21世紀になってFETや有機ELなど応用面でも注目を集めるケースが増えてきたが、実用的な常温での電気伝導機構には多くの未解明な点があり、物質設計・開発の立場からも物理現象の解明という観点からも、取り組むべき課題が多い。ここには応用と基礎の接点があり、新物質や新しい物性解析手法の開発というアプローチで、長期的視野に立つ研究を展開させる計画であり、将来的には生物資源由来のソフトマテリアルの物性開発に発展させることも視野に入れている。他方、汎用性・操作性のよい物性測定・計測技術の向上には常に関心を持っており、こちらの方はアイデアを実用化させるチャンスがしばしばあると考えている。
可能な産学連携形態 共同研究、受託研究員受入、技術相談および指導
具体的な産学連携形態内容 新しく発見した物質や現象が何らかのデバイスとして有望な兆候を示したとき、その微細加工・プロセス化などの技術を保有するところとの共同研究。すでに実用化されている材料の特殊な物性評価・解析などの協力。材料・試料および測定データのやりとりによる共同研究。測定システムの試作・計測方法の試験など。
その他所属研究機関
所属研究室 理工学部物理学科田村研究室
所有研究装置 低温電気伝導測定,高周波磁化率測定,7テスラ超伝導磁石,合成用ドラフト,有機結晶育成,顕微FT-IR(固体物性測定用),顕微紫外可視近赤外分光器(固体物性測定用),X線回折装置(休止中),ESR(修理中)
SDGs
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