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キタムラ ダイスケ
北村 大介  教授
東京理科大学 研究推進機構 生命医科学研究所
プロフィール | 研究シーズ | 研究室紹介 | 担当授業(24件)
レフェリー付学術論文(144件) | その他著作(15件) | 著書(21件) | 学会発表(260件) | 特許(11件)
グループ バイオ
研究・技術キーワード 免疫学、アレルギー学、免疫応答、免疫記憶、自己抗体、IgE、IgA腎症、がん免疫療法
研究・技術テーマ
  • T細胞非依存的免疫応答のB細胞内メカニズム
  • IgA腎症の原因となる自己抗体とその抗原の同定
  • アレルギー素因となりうるIgE自然抗体の産生機構
  • がん浸潤B細胞を用いた抗がん抗体の開発
研究・技術内容 肺炎球菌ワクチンのような2型T細胞非依存性抗原に対する免疫応答(TI-2応答)のB細胞内メカニズムを解明しつつある。そのために、独自のin vitroのTI-2応答の系を確立した。また、IgA腎症モデルマウスに抗糸球体IgA自己抗体が産生されることを見出し、それが認識する自己抗原を同定した。この研究はIgA腎症の病因の解明のみならず、IgA腎症の診断マーカーやIgA沈着を抑制する治療法の開発に繋がる。さらに、IgE自然抗体の産生機構を研究している。IgE自然抗体は好塩基球やマスト細胞の生存能を高めアレルギー体質の原因となる。IgE自然抗体の産生を抑制する方法の解明をめざしている。また、マウス・ヒトB細胞を長期培養により増やし、任意に抗体産生を誘導しうるiGB細胞培養系を開発した。これを利用して、摘出腫瘍から腫瘍浸潤B細胞を取り出して培養し、これを患者に移入する自家B細胞移入療法モデル実験や、このB細胞から腫瘍に結合するモノクローナル抗体の作製を進めている。
産業への利用 1)B細胞長期培養系を用いた抗原特異的マウスおよびヒト抗体のin vitro 産生系の開発 :汎用抗体医薬作製方法の開発。2)自家B細胞移入療法の開発-抗体医薬注射に代わる細胞療法。3)腫瘍浸潤B細胞ライブラリーの中から抗がん抗体を同定する。4)IgA腎症のIgA自己抗体およびその自己抗原を用いた、末梢血によるIgA腎症診断法の開発。5)IgA腎症においてIgAが糸球体に沈着するのを抑制する自己抗原エピトープペプチドの開発。6)記憶B細胞によるIgE自然抗体産生を阻害するアレルギー予防法の開発 :ペプチドあるいは低分子化合物のスクリーニング系開発。 7)より効果的な肺炎球菌ワクチンのデザイン 8)気道IgA産生を誘導する新たなアジュバントを用いた皮下免疫によるワクチン法の開発
可能な産学連携形態 共同研究、受託研究員受入、受託研究、技術相談および指導
具体的な産学連携形態内容 2014.1〜2016.12 共同研究(AMED委託研究A-STEP「ヒトB細胞由来の完全ヒト抗体作製技術の実用性検証」);  2020.7〜2021.3 共同研究(AMED委託研究「COVID-19回復者患者からの治療用中和抗体の取得研究」)
その他所属研究機関
所属研究室 北村研究室
所有研究装置
SDGs
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