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セン ギネイ
宣 宜寧  助教
東京理科大学 理学部第一部 物理学科
プロフィール | 研究シーズ | 担当授業(4件)
レフェリー付学術論文(2件) | 学会発表(6件)
グループ ナノテク・材料
研究・技術キーワード ナノファイバー、単一光子源、プラズマ増強、量子通信
研究・技術テーマ
  • 量子通信ための単一光子源の開発
  • ナノファイバー上の複合システムの研究
  • プラズマ増強の発光効率を改善する研究
研究・技術内容 量子通信の実現に向けて、安定かつ高効率な単一光子源の開発を目指している。本研究では、量子ドットなどの発光体をナノファイバーと組み合わせることにより、光子の取り出し効率と指向性の向上を図っている。特に、ナノファイバー上に構築した複合システムを用いることで、光と物質との相互作用を精密に制御し、従来のバルク系や自由空間カップリング技術に比べて優れた結合効率とシステムのコンパクト化を実現している。また、プラズモニクスを応用し、局所的な電磁場増強によって発光体の自発放出速度を制御する研究も行っている。これにより、発光効率の飛躍的な向上が期待される。本研究は、光源の量子特性を活かしながらも、実用的な通信・センシング応用へとつなげることを目指しており、量子情報技術の基盤構築に貢献するものである。
産業への利用 本研究で開発している高効率な単一光子源およびナノファイバー複合システムは、量子暗号通信、量子インターネット、高感度センシングなど、次世代情報通信分野への応用が期待される。特に、通信機器メーカー、半導体・光デバイス産業、計測機器業界などとの親和性が高い。また、プラズモニクスによる発光制御技術は、バイオセンシングや光学ディスプレイ分野にも波及効果がある。現在の課題は、ナノスケールでの安定なデバイス製造プロセスの確立と、発光特性の長期安定性であり、これらの解決には材料開発やパッケージング技術に強みを持つ産業界との連携が不可欠である。産業応用に向けては、機能評価と実環境での動作検証を進める必要があり、実証実験やプロトタイプ開発に協力いただける企業・研究機関との共同研究を希望している。量子技術の実用化を共に推進できるパートナーとの出会いを期待している。
可能な産学連携形態
具体的な産学連携形態内容
その他所属研究機関
所属研究室
所有研究装置
SDGs
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