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ゴトウ サトル
後藤 了  教授
東京理科大学 薬学部 薬学科
プロフィール | 研究シーズ | 研究室紹介 | 担当授業(25件)
レフェリー付学術論文(88件) | レフェリー付プロシーディングス(2件) | 著書(9件) | 学会発表(225件)
グループ バイオ
研究・技術キーワード 薬品物理化学,生物物理化学,計算化学
研究・技術テーマ
  • 異常タンパク質アミロイドの形成過程における分子科学的環境解析
  • 医薬品分子の柔軟性を応用した分子複合体の機能設計
  • ポリロタキサンハイドロゲルを応用した外用医薬品放出性の実現
  • イオン雰囲気を積極的に応用した医薬品分子の溶解性向上
  • 形態素解析を利用した医薬品添付文書の相関モジュライ空間の解析
研究・技術内容 医薬品は,薬理活性,体内動態,毒性に関する分子構造の多次元最適化の結果として生み出された解とみなすことができる.換言すればこれがドラッグ・ライクネスと呼ばれるものの数学的実体であると考えている.薬理活性に対する定量的構造活性相関はHansch-藤田法が確立されているが,体内動態や毒性に関する解析方法はどのようなものが適しているかはまだ発展途上であるといえる.これらは従来の薬剤学的に解釈されているad hocな特性とは別に,溶液構造,分子複合体形成などについて統一的な法則性を明らかにしなければ包括的な最適化,すなわちそれが本当に最適かどうか保証できない.そこで,薬物の電荷に着目した相互作用を足掛かりとし,非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の酸性基と局所麻酔薬(LA)の塩基性基,あるいは含窒素ヘテロ環構造との相互作用の有様を解析し,これに関与するパラメータを取り出すことを目的とした研究を推進している.また,生理活性や薬物動態に関係するパラメータとしてはアカデミックディテーリング研究で供出される医薬品情報から,リバーステクノロジーとして基礎研究に有用な知見を取得する試みを行っている.
産業への利用 「形態素解析を利用した医薬品添付文書の相関モジュライ空間の解析」研究は,医薬品情報を医療現場と基礎研究で共有する架け橋となるデータベースの構築を目的とする.アカデミックディテーリングは医療現場サイドが求める学術的情報を基礎研究サイドに要求する.しかし,今後の薬学研究は医療現場に根差した基礎研究が求められ,理学部.工学部との差別化が図られるものと予想される.この意味で,個別性の高い医療現場ではなく,データベースを介して統計的な有意性が保証された問題設定に対して基礎研究のメスを入れることは非常に重要になるものと思われる. バイオインフォマティクスの成功は,情報提供サイドと情報利用サイドの利害関係が一致し,かつまたホモロジーやモチーフのように利用サイドからの情報価値の付加といった双方向性があったことに原因がある.これに対してケモインフォマティクスは提供サイドが情報を整理することが目的となり,利用サイドには「うまみ」がなかった.アカデミックディテーリングもまた,臨床サイドと基礎研究サイドに双方向性が確立される必要性があり,そのようなデータベース構築の需要を提案していきたいと考えている.
可能な産学連携形態 共同研究
具体的な産学連携形態内容 とくになし
その他所属研究機関 界面科学研究部門,再生医療とDDSの融合研究部門,Academic Detaling Database研究部門
所属研究室 アメリカ化学会,日本薬学会,日本油化学会,形の科学会
所有研究装置 FTIR, XRPD(再生医療とDDSの融合研究部門),DSC(再生医療とDDSの融合研究部門)
SDGs
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