将来の光通信システムでは、エクサビット毎秒級の超大容量性が要求され、用いる光パルスの幅はピコ秒からサブピコ秒の領域に達する。このようなシステムを構築するには、光領域における多重化技術や符号化技術を駆使する必要がある。さらに、電子技術によらない全光学的な超高速情報処理システムや、サブピコ秒級の超短パルス光源等の開発が必須である。本研究室では、デジタルコヒーレント技術等を駆使した光ファイバ伝送網の長距離大容量化の研究、非線形光学効果を用いた全光超高速情報処理に関する研究、および高繰返し超短パルスレーザの開発等を行っている。
　さらに、光ファイバ通信システムにおける障害予兆検知と予測に関する共同研究も行っている。大容量光伝送網の信頼性向上のため、これまで保守運用には使われてこなかった光信号特性情報を活用し、単純な閾値判定に留まらない特性変化の解析を行い、故障発生前の予兆を捉えることで早期の検知と予兆部位の予測を実現する研究に取り組んでいる。

1. 超高速光情報伝送

2. 光情報処理システム

3. モード同期レーザ

4. 光ファイバ通信システムにおける障害予兆検知と予測

1. 客員教授 前田 英樹 Maeda Hideki
2. 助教 白鳥 大毅 Shiratori Daiki