展示している初期の国産パソコン

(2005-6-9追加)


マイクロコンピュータは、上の写真のビジコム社のLE120型機に搭載するために1971に初めて市場に出現した(インテル4004)
その後インテルは8ビットチップ8008(後に8080に改良)を発売し、続いてモトローラが同じく8ビットの6800を発売した。この2つの大きな流れは、現代に至るまで引き継がれている。1970年代の後半から末にかけて、これらのチップは、前者がNEC、後者が日立で国産化され、普及のために、ワンボードの教材用のコンピュータが発売された。NECの「TK80」(写真左下)と日立の「トレーニング・モジュール(TR68)」(写真右下)である。


マイクロコンピュータチップの生い立ちが、電卓の論理回路の置き換えであったことからもわかるように、そもそも、これらのチップは「電子回路」の代替品、言い換えれば、機器の制御を目的として生まれ育ってきたものです。そこで、マイクロコンピュータという言葉が作り出され、おもに、機械の制御(たとえば自動改札から携帯電話まで)を目的とする「コンピュータ」を呼ぶことになります。
これに対し個人が使うためのコンピュータすなわち、パーソナルコンピュータ、というべき機器が開発され、1980年代の初頭から中ごろにかけて、発売されました。これらはいずれもBASICという言語をつかって各自がプログラムを書いて使用するいわば「超高機能な電卓」という性格を持っていました。
これらのコンピュータを紹介すると、左から、NECのPC8001、日立のベイシックマスター、富士通のマイクロ8ということになります。

これらに続いて、ハンディー(持ち運び可能な)コンピュータとしてエプソンからHC20(写真下左)が発売され、また本格的なパーソナルコンピュータの嚆矢として1982年、NECから9801(写真下右)が発売され、今日のIT時代の幕が上がったわけです。


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