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2023.01.10 Tue UP
本学学生が第16回日本禁煙学会学術総会において優秀演題賞を受賞
本学学生が第16回日本禁煙学会学術総会において優秀演題賞を受賞しました。
- 受賞者
- 薬学部 生命創薬科学科 学部4年 渡邊 エスペランサ
- 指導教員
- 薬学部 薬学科 准教授 鈴木 立紀
- 受賞題目
- 喫煙が健康成人の各種検査データに与える影響
- 内容
- これまでLDLコレステロール(LDL-C)は喫煙によって上昇すると考えられてきたが、本研究では喫煙群の方が低値となった。ただし、LDL-CとHDLコレステロール(HDL-C)の比(L/H比)で比較すると喫煙群の方が高値となったため、喫煙者の場合はLDL-C単体の値ではなくL/H比での評価も重要であると考えられた。また、本研究では女性では喫煙群で尿酸が高値となり、喫煙は女性の高尿酸血症のリスク因子となる可能性が示唆された。これは尿中への尿酸排泄を促進するエストロゲンの分泌を喫煙が阻害することが一因と想定されたが、この想定では50代、60代女性の尿酸値がさらに上昇する理由が説明できず、他の要因についても検討する必要があると考えられた。さらに、喫煙群では、これまでの報告とは異なり赤血球数が低値となった。ただし、平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球ヘモグロビン値(MCH)は高値を示しており、喫煙によって赤血球一個あたりの容積が増大し、そこに含まれるヘモグロビン量が上昇していることが示唆された。これは喫煙によって低下した換気能力を補うための変化であり、これまでの報告と相違ない結果であると考えられた。
- 受賞日
- 2022年10月30日
関連リンク
第16回日本禁煙学会学術総会
一般社団法人 日本禁煙学会
鈴木研究室
鈴木准教授のページ
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