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本学教員が領域代表を務める研究領域が令和元年度文部科学省科学研究助成事業「新学術領域研究(研究領域提案型)」に採択されました。
2019年(令和元年)6月28日(金)付けで、基礎工学部材料工学科 田村隆治教授が領域代表を務める研究領域「ハイパーマテリアル:補空間が創る新物質科学」が、令和元年度文部科学省科学研究助成事業「新学術領域研究(研究領域提案型)」に採択されました。
文部科学省科学研究費「新学術領域研究(研究領域提案型)」は、多様な研究者グループにより提案された、学術の水準の向上・強化につながる新たな研究領域や革新的・挑戦的な学術研究の発展を促すことを目的とした大型の科学研究費です。
研究領域名:「ハイパーマテリアル:補空間が創る新物質科学」
領域代表者:田村 隆治(基礎工学部材料工学科 教授)
研究期間:2019年度(令和元年度)~2024年度(令和5年度)
「ハイパーマテリアル」とは、ハイパースペースのマテリアルを表す造語で、準結晶などの高次元空間で記述される物質群をさします。本課題は、今年度から5年間の計画で、金属のみならず、金属の枠を超えた新たなハイパーマテリアルを合成し、また、ハイパーマテリアル特有の性質や現象を追求することで、新たな学理の構築と応用への橋渡しをすることを目的としています。全国から16もの大学・機関が参画し、専門の異なる多様な研究者が集結するオールジャパンの体制で、世界を先導する新たな学術領域の創出を目指します。
文部科学省科学研究費助成事業のページ:
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/kenkyuryouiki/1418093.htm
田村研究室
田村教授のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?2c9d
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