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本学教員らの論文が「Physical Review D」誌のKaleidoscopeに選出
本学教員らの論文が「Physical Review D」誌のKaleidoscopeに選ばれました。
選出者名 | : |
理工学部 物理学科 准教授 澤渡 信之 理工学研究科 物理学専攻 修士課程2年 箭内 将大 |
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論文題目 | : | Gravitating compact Q-ball and Q-shell solutions in the CPN nonlinear sigma model |
選出理由 | : | 本論文は、代表的な非位相的ソリトンであるQ-ballを、複素射影空間CPN上の非線型シグマ模型において新たに構成したものである。これにはlump状(Q-ball)と球殻状(Q-shell)の異なる構造が存在するが、重力との結合を考慮することでQ-shellの内部にブラックホールが分布する、 いわゆるharborと呼ばれる解を構成することに成功した。本論文においてその3Dプロットを示すことで、その構造に関する具体的な理解が深まった点が評価され、Physical Review D 誌2月号のKaleidoscopeの12編のうちの1編に選ばれた。本論文は、サンタカタリナ州立大学のDr.Pawel Klimasとの共同研究に基づくものである。 |
掲載誌 | : | Physical Review D |
掲載論文 | : | https://journals.aps.org/prd/abstract/10.1103/PhysRevD.99.045015 |
掲載日 | : | 2019年2月22日 |
「Physical Review D」誌
米国物理学会(American Physical Society)が発行する権威ある国際学術誌で、特に素粒子物理学および宇宙物理学の研究成果を掲載している。
Kaleidoscopeについて
特にvisibility,aesthetics and excellenceに焦点をあてて選抜がなされている。
詳細は以下をご覧ください。
https://journals.aps.org/prd/about
https://journals.aps.org/prd/kaleidoscope/prd/99/4/045015
澤渡研究室のページ
大学公式ページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?2066
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