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本学学生が第3回フレッシャーズ・カンファランス優秀演題発表賞を受賞
本学学生が第3回フレッシャーズ・カンファランス優秀演題発表賞を受賞しました。
受賞者 | : | 薬学部 薬学科 6年 近藤 翔太 |
指導教員 | : | 薬学部 薬学科 教授 青山 隆夫
薬学部 薬学科 助教 河野 洋平 |
受賞題目 | : | 注射薬が吸着しない新規輸液ラインの開発―インスリンの吸着からの検討― |
受賞内容 | : | 注射液の持続静脈内投与において、送液に用いる輸液ラインへの吸着により投与量が減少して効果に影響を及ぼすことがある。本研究では、生体細胞膜のリン脂質極性基様の高分子である2-Methacryloyloxyethyl Phosphoryl Choline ポリマーをコーティングして作成した薬物非吸着性の新規輸液ライン(MPCライン)の性能をインスリン注射液により評価した。生理食塩水または5%ブドウ糖液で希釈したインスリン注射液(0.02U/mL)をシリンジに充填し、シリンジ内の吸着が飽和する2h後からMPCラインに5mL/hの流速で送液した。経時的に8hまで流出液中のインスリン濃度をELISA法で測定し、シリンジ内濃度に対する割合(残存率)を算出した。対照はMPCポリマー未処理のポリ塩化ビニル製ラインとした。生理食塩水の場合、未処理ラインの残存率は送液開始直後で約30%に低下し2h後に約80%へ回復したが、MPCラインでは初期から80%以上であった。平均実質投与率(2hまで)は未処理で41%、MPCラインで94%であり、大きな吸着抑制効果が認められた( p < 0.001)。5%ブドウ糖液でも傾向は同様であった(未処理ラインの平均実質投与率:57%、MPCライン:80%)。以上より、本新規輸液ラインにおける注射薬の吸着抑制に対する有用性が示唆された。 |
受賞日 | : | 2019年6月16日 |
日本医療薬学会のページ:http://www.jsphcs.jp/
青山研究室
青山教授の大学公式ページ:
https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?371c
河野助教の大学公式ページ:
https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6cea
青山研究室のページ:
https://www.rs.noda.tus.ac.jp/aolab/index.html
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