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「宇宙教育プログラム」がTHE Awards Asia 2019の最終選考候補に選出
本学が大学生、高校生を対象として2015年度から実施している宇宙教育プログラムが、THE Awards Asia 2019のTeaching and Learning Strategy of the Year部門の最終選考候補に日本の大学として唯一選出されました。
同賞は、幅広い分野における各大学の特徴的な取り組み(ベスト・プラクティス)を称え、広く社会に周知することを目的に世界大学ランキングを行っているTimes Higher Educationが選出しており、従来はイギリスの大学のみを対象として行われていましたが、2019年からアジア地域の大学を対象としたAwardが新設されました。
同賞は下記の5つの分野で選出されます。
- Leadership and Management Team of the Year(リーダーシップとマネジメント)
- International Strategy of the Year(国際戦略)
- Teaching and Learning Strategy of the Year(教育・学習戦略)
- Outstanding Support for Students(学生に対するサポート)
- Technological Innovation of the Year(革新的なテクノロジーの活用)
本学はそのうち、3. Teaching and Learning Strategy of the Year の分野において、最終選考候補となりました。
同分野は、学生・教員双方の経験・知識を向上させ、革新的で際立った教育・学習戦略に対して与えられるものです。
本学が実施する宇宙教育プログラムは、宇宙飛行士の向井千秋特任副学長を代表とし、大学生と高校生を対象に、半年から1年間にわたりプログラムを受講することで、最先端の宇宙科学技術を体感できるプログラムです。
2015年度から開始しており、2018年度までの4年間で、大学生78名、高校生32名の、計110名が受講しました。
プログラムの主軸として、パラボリックフライト実験(微小重力実験)及びCANSAT実習(小型衛星模擬モデルの落下実験)を題材としたアクティブ・ラーニング形式の教育を行っています。これは、受講生を5~6人のグループに分け、参加者自らが実験提案、計画立案、装置開発、実践、データ解析、成果発表等に取り組ませることで、"本物"の宇宙関係ミッション同様の一連の流れを実体験できるプログラムです。
その他、本学教員による講義や実習、国内外で活躍する専門家による講演、宇宙関連機関・企業の視察等により、宇宙科学技術の知識と技術を修得しました。
日本の宇宙科学技術の「人材基盤の強化、普及と裾野拡大」に貢献すべく、本プログラム受講者には、将来、理科教員として宇宙科学技術の魅力を広く発信できる人材や、研究者・技術者・起業家等として、宇宙開発・宇宙産業の発展を担う人材となることを期待しています。
なお、THE Awards Asia 2019は、4月30日から5月2日にアブダビで開催されるKhalifa Universityでのアジア大学サミットにおいて、最終選考候補の中から、受賞プロジェクトが発表されます。
THE Awards Asia 2019:https://theawardsasia.com/2019/en/page/home
宇宙教育プログラム:https://www.tus.ac.jp/uc/