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2019.02.12 Tue UP

新宿区委託事業「磯田道史先生の講演会」を開催(2/3・開催報告)

2019年2月3日(日)に新宿区・牛込箪笥区民ホールにおいて、新宿区から委託された「大学との連携による商店街支援事業」の一環として、磯田道史先生の「江戸を学ぶ」と題する講演会を生越由美教授(経営学研究科技術経営専攻)が主催しました。

磯田道史先生は日本国際文化研究センター准教授で、江戸時代を中心に「日本史」を研究しておられます。テレビ出演も多くされ、時代劇の監修者もされています。

当日は400名近いお客様に御来場いただきました。御講義の内容は、「牛込」の地名の由来に始まり、1200年代、1400年代、1600年代、1800年代の「江戸」と日本国内の各都市の人口を比較し、その意味を紐解かれました。これらを踏まえて、「周辺国の経済状態、経済上の技術体系、国内権力のあり方、これに都市の繁栄・衰退は大きく影響をうける」という未来を占う歴史の教訓を話されました。

また、日本人の世界における人口シェアを考えると、1700年代は世界人口の20人に1人が日本人でした(5%)。2000年頃は50人に1人(2%)と日本人のシェアが大きく下がっています。人口シェアの観点からは、1700年代の赤穂浪士の時代が最も世界に影響を与えた時代といえる。軍事ピークは1904~45年、経済ピークは1970~2000年。価値ピークというものがくるかこないか?

さらに、見据えておくべき未来として、「人工知能経済の社会」における再生医療産業と観光産業などに、「江戸思想=道楽」が影響を与えるのではないかと予測されました。「これからの社会を考える上で、意外に「江戸」がヒントになる」と言う言葉でまとめられました。

※新宿区の「大学との連携による商店街支援」とは、大学等が持つ専門性や人的資源を活かしながら、商店街の抱える潜在的な課題の解決に向けた取組を支援し、大学等と地域(商店街)の連携・交流を進めることにより、商店街の魅力づくりを推進する施策です。
https://www.city.shinjuku.lg.jp/jigyo/sangyo01_002189.html

なお、経営学研究科技術経営専攻(MOT)のホームページのTeacher's Activityでも詳細を報告しています。
https://most.tus.ac.jp/teachers-activity/a18551/3586/


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