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2018.12.06 Thu UP

JST主催「さくらサイエンスプランB」により中国・西安交通大学から5名の訪問団を迎え交流プログラムを実施

11月4日~13日の10日間、科学技術振興機構・さくらサイエンスプランの支援を受け、西安交通大学との研究交流プログラムを実施しました。今回の訪問受け入れの主旨は、東京理科大学における機械工学に関する最先端の研究、特に東京理科大学の強みである「航空機用複合材料の創製とその強度評価、並びに耐熱コーティング技術」に関する研究テーマを通じて、互いの研究能力の向上、コミュニケーション能力の向上、さらには将来の研究交流の種を作る、でした。

滞在期間は10日間、うち研究活動に費やせた時間は5日間と短いものでしたが、互いの学生が研究テーマを通じた交流、文化交流を共通言語(英語)で行い、その結果深い親睦関係を築くことができました。学生によっては中国で実施している研究テーマと非常に類似したテーマ、一方、中国での研究とは全く異なるテーマを5日間実施し、決して時間は十分ではありませんでしたが、参加した学生は皆大きな刺激を受けることができました。以下に学生達が書いた感想の一部を記します。

牛島研究室で体験した実験で良い結果を得るには多くの経験が必要であると感じた。ただし、この体験を通じて日本人学生と良い交流ができた。私は外国で学び方、研究の方法を多く学んだ(Liu Yue)。

私は松崎研究室に所属し、3Dプリンタで造形したCFRPの構造最適化設計を行った。このテーマは中国で取り組む研究と非常に類似していた。私は5日間の日本を多く知り、研究で多くのことを学んだ。中国に帰ってもぜひ研究を続けたい。今後の自身の研究に大いに役立つ経験をすることができた(Zhang Manyu)。

私はZhang Manyuとともに松崎研究室に滞在し、中国で行っている3Dプリンタで造形したCFRPの造形プロセスやこの技術の応用についてディスカッションができた。今後も引き続き熱可塑性プラスチックの研究を続け、東京理科大学との共同研究に広げたい(Liu Tengfei)。

私は岡田研究室に所属し、SM400A鋼でのき裂進展解析について研究を体験した。お互いの研究テーマは全く異なるが、岡田研で破壊力学について多くのことを学ぶことができた。今回の経験は学術研究について見聞を広めただけでなく、日本という美しい国を学ぶことができ、私にとってかけがえのない時間を過ごすことができた(Liu Xuejing)。

私は荒井研究室に在籍し、TBCコーティング内でのき裂進展について、数値解析に基づく評価を行った。同時に実験設備も見学し、そのレベルの高さに驚いた。今回さくらサイエンスプランに参加し日本を訪れ、かけがえのない時間を過ごすことができた(Lin Hao)。

また、11月12日にはAIST(産総研、茨城県つくば市)、JAXA(東京都三鷹市)の研究施設を見学し、最新の実験力学に基づくひずみ評価(モアレ干渉法を用いたひずみ評価)、大型風洞実験を用いた翼構造の空力特性評価を見学した。

最後に、将来を担う両国の若者に国際人としての視野を育てる貴重な機会を与えてくれました、JSTに深く感謝します。


研究室での研究交流風景1

研究室での研究交流風景2

研究室での研究交流風景3

研究成果報告会での集合写真

AISTでの見学風景

JAXAでの見学風景
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