2018.11.16 Friday

本学教員らの免疫細胞に関する研究成果がThe Journal of Immunologyに掲載

本学教員らの免疫細胞に関する研究成果がThe Journal of Immunologyに掲載されました。

基礎工学部の西山研究室では、T細胞に抗原提示を行う白血球である「樹状細胞」の機能や遺伝子発現について研究しています。今回、八代拓也助教と山口昌樹さん(平成28年度修士卒)を中心に、レチノイン酸合成酵素RALDH2の遺伝子発現機構を明らかにしました。RALDH2は、ビタミンAをレチノイン酸に変換し、このレチノイン酸がT細胞の核内受容体を活性化して制御性T細胞分化を促進します。このため、RALDH2は食物アレルギーの予防や免疫寛容の誘導に重要な酵素と言えます。しかし、なぜ腸管の樹状細胞がRALDH2を発現できるのか、その仕組みが不明でした。八代助教と山口さんは、RALDH2が腸管の樹状細胞に特徴的に発現している機構を解析し、PU.1とIRF4という2種類の転写因子がRALDH2をコードする遺伝子(遺伝子記号Aldh1a2)の特定の位置に同時に結合して協調的に転写活性化することを発見しました。また、GM-CSFという増殖因子によってRALDH2の発現が強まることが知られていましたが、今回、GM-CSFにはIRF4やPU.1の発現や遺伝子結合を促す作用があることが分かりました。本研究の発展により、アレルギーや炎症の予防や緩和が期待されます。

発表論文 The transcription factors PU.1 and IRF4 determine dendritic cell-specific expression of RALDH2.
執筆者 Yashiro,T.*, Yamaguchi,M.*, Watanuki,Y., Kasakura,K., and Nishiyama, C. (*; contribute equal first authors.)
八代拓也*、山口昌樹*、綿貫優実、笠倉和巳、西山千春 (東京理科大学基礎工学部生物工学科、*;共に筆頭著者)

The Journal of Immunologyのページ
http://www.jimmunol.org/content/early/2018/11/08/jimmunol.1800492.long

西山研究室
研究室のページ:http://www.rs.tus.ac.jp/chinishi/
西山教授のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6821
八代助教のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6b1c

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