2018.11.08 Thursday

JST主催「さくらサイエンスプラン」によりインド・チトカラ大学から10名の学生を迎えて交流プログラムを実施

東京理科大学理工学部建築学科岩岡研究室では、2018年9月20日から29日までの10日間、科学技術振興機構・さくらサイエンスプランの支援により、インド・パンジャブ州にあるチトカラ大学の3年生10名を招聘し、同大学の大野隆司教授(本学出身者)の引率のもとで、日本における水資源遺産を中心とする建築景観の視察と、彼らがすでにインドで実測調査を終えているナルノウル市の階段井戸の新たな活用方法について、日本人学生との合同設計ワークショップを実施しました。なお参加した10名の学生はすべて今回が初めての海外経験でした。

最初の3日間では、東京理科大学の野田キャンパス周辺の利根運河を散策しつつ、その運河の水運により発展した野田醤油(現キッコーマン)の工場視察、キッコーマン創始者の茂木佐平治の和風邸宅および庭園と茶室の見学会を実施し、日本の伝統的建築物の意匠や伝統的食文化の味に慣れていただくことにしました。

次の3日間は、静岡県三島市へバスで移動し、2018年に世界水システム遺産として登録された、富士山の湧水によって三島市内に整備された水辺散策路の現状を視察しました。かつてゴミ溜めと化した河川をどのような方法で清流として蘇らせたかについて、その活動の中心人物であるNPO法人のグラウンドワーク理事の渡辺ジャンボさんから貴重なお話を聞きました。

最後の3日間は、再び野田キャンパスに戻り、ナルノウル市内に現存する階段井戸の中から形式の異なる3つの井戸を選定し、日印混合の3チームによってそれぞれの階段井戸の再活用の方法について、1/100の模型製作と図面や画像を使って英語でプレゼンテーションしました。各チームの提案はどれも優れており、特に階段部分を客席に見立てて井戸全体を地下劇場として利用する案や、汚れた水を浄化するための装置として階段井戸を再利用するアイデアは、非常に印象に残るものでした。発表会終了後は、協力していただいた教員や学生たちと一緒に、彼らの宿泊所であるセミナーハウスの庭で送別会(牛肉抜きのBBQ)を実施しました。

このような交流のきっかけを作っていただいたJSTさくらサイエンスプランに感謝いたします。


野田市のキッコーマンもの知り醤油館を訪問し、
日本の伝統的食文化の<味>に触れる。

山名善之先生のガイドで世界遺産の国立西洋美術館を訪問。

製作模型を前に、インド学生と理科大生との合同チームによる
9日間のワークショップの研究成果を発表。

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