2014.04.24 Thursday

植物の受精・花粉管の伸長メカニズムを解明

本学理工学部応用生物科学科(本学 総合研究機構 RNA科学総合研究センター、イメージングフロンティア研究部門 併任)の朽津和幸教授らの研究グループが、植物の生殖過程において、花粉管の先端部に局在する活性酸素生成酵素が、カルシウムイオンを介して活性化され、活性酸素種を積極的に生成すること、そのことが花粉管の先端成長に重要であることを発見しました。

今回の発見により、植物の生殖や種子の形成における活性酸素の積極的な生成の役割とその制御のメカニズムの一端が解明されました。この成果は、植物の種子の形成、生殖、情報の処理・伝達のメカニズムの解明につながる、基礎的に重要な研究であると同時に、作物の収量を高める技術開発の基盤となる可能性も示唆しています。

本研究により、植物の生殖における花粉管の先端成長の過程で、カルシウムイオンにより制御された活性酸素の局所的な生成の重要性が解き明かされました。植物の種子形成の基礎となる花粉管の先端成長のメカニズムの一端が分子レベルで解明されたことにより、 環境にやさしい農業への道を開き、食糧・環境・エネルギー問題の解決への第一歩となることが期待されます。
さらに、花粉アレルギーなど、ヒトに対する健康影響に、花粉そのものが発生する活性酸素種が関与する可能性も指摘されており、花粉症等の治療や予防に向けた取組への応用も期待されます。

この論文は、植物科学分野において世界的に権威のある国際誌The Plant Cellでの掲載に先立ち、同誌online版に掲載されました。

■掲載紙
The Plant Cell online版
http://www.plantcell.org/content/early/2014/03/06/tpc.113.120642

プレスリリース


朽津研究室のホームページ
研究室のページ:https://www.facebook.com/KuchitsuLab
大学公式ページ:http://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?32ee

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