メンバー

鈴木 孝宗

総合研究院光触媒研究推進拠点 講師

【研究課題】メソ細孔誘起結晶格子歪みを活用した光触媒活性向上

酸化チタンに代表される光触媒は、環境浄化技術として多方面で注目されている。近年、結晶格子歪みを用いて連続的な電位勾配や双極子モーメントによる内部電場を光触媒内部に形成し、光キャリア移動を促進させることで活性を上げる研究がいくつかなされている。そこで、安価・容易に結晶格子歪みを導入できるメソ細孔の導入を介して、光触媒の活性向上を目指す。

研究キーワード

機能性無機材料

研究職歴

2007-2008 産業技術総合研究所
2008-2011 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
2011-2012 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2012-2015 物質・材料研究機構 若手国際研究センター 研究員
2015- 筑波大学 数理物質系 研究員

インタビュー

■どうして宇宙の研究をすることになったか?

同級生から貸してもらった本がきっかけで、子どもの頃に星座にはまり、漠然と宇宙に携わる仕事がしたいと思っていました。
時は経ち、大学の一般教養科目で「宇宙科学」を履修する機会に恵まれたのですが、高度な数理について行けず、その時は宇宙研究の道は断念しました。
今回、ご縁があってスペース・コロニー研究センターのお話をいただいた際、「宇宙の滞在技術」という切り口でならば、自分でも宇宙の研究に携われると感じたことがきっかけです。

■研究開発した、あるいは、している技術を使って宇宙で実現したいことは?

液体肥料の現地調達です。宇宙での長期滞在・定住を実現するためには食糧生産が必要不可欠です。
植物工場による水耕栽培が現実解として期待されていますが、その実現のためには、液体肥料の調達方法を考える必要があります。
仮に廃棄される尿から液体肥料が作製できれば、液体肥料の現地調達が恒常的に可能になると考えられます。尿には、植物の三要素(リン・窒素・カリウム)や微量元素が含まれているので、液体肥料へ変換できるのではないかと期待して研究を進めています。

■地上で実現したいことは?

簡易的な水処理です。既存の下水処理では主に好気性生物を利用する活性汚泥法が用いられていますが、通気に莫大なエネルギーが必要なほか、汚泥処理の問題もあります。
本研究を突き詰めればし尿処理になりますし、対象を除去が難しい残留医薬品などに向ければ、既存の水処理方法を補完する技術になり得ると考えています。

■研究していて印象に残ったこと・楽しいと感じたことは

研究は往々にして思い通りにいかないのですが、時たま想定を越えた現象が得られることがあります。その要因を論理的に解釈できたときに喜びを感じます。