電気通信工学1のシラバス情報
科目名称 Course title(Japanese) |
電気通信工学1 | 科目番号 Course number |
73ICCEN301 | |
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科目名称(英語) Course title(English) |
Telecommunication Systems 1 | |||
授業名称 Class name |
電気通信工学1 |
教員名 | 樋口 健一 |
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Instructor |
開講年度学期 | 2022年度 前期 |
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Year/Semester |
曜日時限 | 木曜3限 |
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Class hours |
開講学科 Department |
理工学部 電気電子情報工学科 |
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外国語のみの科目 (使用言語) Course in only foreign languages (languages) |
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単位 Course credit |
2.0 | 授業の主な実施形態 Main class format |
対面授業/On-site class |
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概要 Descriptions |
情報通信ネットワークに関して,ディジタル変復調,多重化方式,誤り制御,交換方式について学ぶ.また,それらを取り扱うのに必要な確率について学ぶ. |
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目的 Objectives |
情報通信ネットワークの基本概念と動作原理の理解を目的とする.なお,本科目は当学科のディプロマポリシー「電気工学、電子工学、情報通信工学の学問分野に共通した基礎学力と、その上に立つ各分野の専門知識」に該当する科目である. |
到達目標 Outcomes |
1. ディジタル変復調について,アナログ情報の標本化と量子化を理解し,ディジタル変調の基礎概念とベースバンド信号の複素表現を理解する.直交変調とそれに対応する復調法を理解する. 2. 多重化方式について,多元接続,セル間の周波数繰り返し,複信の原理と特徴を理解する. 3. 誤り制御について,誤り検出と誤り訂正の基本原理を理解する.それぞれを実現する誤り検出符号化,誤り訂正符号化の基礎を理解する. 4. 交換方式について,回線交換とディジタル交換(パケット交換)の概要を理解する. 5. 情報通信ネットワークに深く関係した確率論として,ポアソン分布,指数分布,マルコフ過程を理解する. 電気電子情報工学コースを選択の学生は、本科目を習得することによって、以下の学習・教育目標を達成できる。 ────────────────────── │電気電子情報工学コースの学習・教育目標 ────────────────────── A │地球的視点で考える能力 B │技術者倫理を理解する能力 C │コミュニケーション能力 D │数学、自然科学と情報活用能力 E │専門基礎能力 F │専門応用能力 ◎ G │計画・遂行・継続能力 H │課題設定能力 I │デザイン能力 J│チームで仕事をするための能力 ────────────────────── (◎、○で記載) |
履修上の注意 Course notes prerequisites |
なし |
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning) |
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課題に対する作文 Essay |
- | 小テストの実施 Quiz type test |
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ディベート・ディスカッション Debate/Discussion |
- | グループワーク Group work |
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プレゼンテーション Presentation |
- | 反転授業 Flipped classroom |
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その他(自由記述) Other(Describe) |
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準備学習・復習 Preparation and review |
(準備学習)各回の授業前に2時間程度、講義資料の授業内容に関連した部分を読んでおくこと. (復習)各回の講義内容を2時間程度復習し、各回の講義で説明した内容について理解の定着を図ること. |
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成績評価方法 Performance grading policy |
レポート(40点)および到達度評価試験(60点)で評価し,合計60点以上を合格とする. レポート課題は授業中に学習した内容に関するものとし,6月末の講義時に内容を指示する(休講や講義の進捗状況に合わせ,適宜ずれることがある). |
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement |
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている ・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation |
教科書 Textbooks/Readings |
・教科書を使用する場合は、MyKiTS(教科書販売サイト)から検索・購入可能ですので以下のURLにアクセスしてください。 https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ ・Search and purchase the necessary textbooks from MyKiTS (textbook sales site) with the link below. https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ |
参考書・その他資料 Reference and other materials |
LETUS上で配布する講義資料 「情報ネットワーク」,岡田博美著,培風館,2006年発行,978-4563033606 |
授業計画 Class plan |
1. 通信ネットワーク入門 本講義の教育内容,目標,成績評価方法・基準を説明する. 通信ネットワークの概要を理解する. 2. ディジタル変復調 (1) アナログ変調・ディジタル変調の概要を理解する. ディジタル変調に必要な,アナログ情報の標本化と量子化を理解する. 3. ディジタル変復調 (2) ディジタル変調の基礎を理解する. 振幅変調,周波数変調,位相変調を理解する.ベースバンド信号の複素表現を理解し,直交変調を理解する. 4. ディジタル変復調 (3) ディジタル変調波の復調(検波)を理解する. 遅延検波,同期検波の原理を理解する. 5. 多重化方式 (1) 通信システムにおける様々な多重化について説明した後,多元接続を理解する. 基本となる周波数分割多元接続(FDMA),時間分割多元接続(TDMA),符号分割多元接続(CDMA)の原理と特徴を理解する. 6. 多重化方式 (2) セルラシステムにおけるセル構成と周波数繰り返し,および複信(デュープレクス)を理解する. 7. 多重化方式 (3) 今後の無線通信システムで主流となる直交周波数分割多重(OFDM)とこれを用いた多元接続(OFDMA)の原理と特徴を理解する. 8. 誤り制御 (1) 通信システムにおける誤り制御技術(誤り検出と誤り訂正)を理解する. 誤り検出符号化とこれを利用した自動再送要求の原理を理解する. 9. 誤り制御 (2) 誤り訂正符号化を理解する. ブロック符号の基本であるハミング符号を理解する.さらに最先端の誤り訂正符号化の概要についても理解する. 10. 交換方式 (1) 回線交換,ディジタル交換の概要を理解する. ディジタル交換に基づくパケット交換の基礎を理解する. 11. 交換方式 (2) パケット交換技術として,ランダムアクセス型およびスケジュール型のメディアアクセス制御の代表的な方式を理解する. 12. 確率システム (1) 通信・情報ネットワークの設計,性能評価に有用な確率論を理解する. トラヒック発生のモデル化に有用な離散型確率分布であるポアソン分布を理解する. 13. 確率システム (2) 通信・情報ネットワークの設計,性能評価に有用な確率論を理解する. トラヒック処理時間のモデル化に有用な連続型確率分布である指数分布を理解する. 14. 確率システム (3) 通信・情報ネットワークの設計,性能評価に有用な確率論を理解する. 通信システムの状態遷移のモデル化に有用なマルコフ過程を理解する. 15. 到達度評価 当該授業における達成度を到達度評価試験により確認する. その後,授業として当該授業科目の内容の総括を行う. |
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教職課程 Teacher-training course |
本科目は、教育職員免許状取得(教科:情報)に必要な教科に関する科目の「情報通信ネットワーク(実習含む)」区分に該当します。 ただし、教科に関する科目区分については、入学年度により異なるため、各自、入学年度または適用となる年度の学修簿により確認をしてください。 |
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実務経験 Practical experience |
無線通信事業企業の研究員としての実務経験を活かし,情報通信ネットワークに関する講義を行う. |
教育用ソフトウェア Educational software |
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備考 Remarks |
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9973510 |