生態学(隔週)のシラバス情報

科目名称
Course title(Japanese)
生態学 科目番号
Course number
64BIENB305
科目名称(英語)
Course title(English)
Ecology
授業名称
Class name
生態学(隔週)
教員名 朽津 和幸
Instructor Professor Dr. Kazuyuki Kuchitsu
開講年度学期 2022年度 前期
Year/Semester 2022/summer
曜日時限 木曜1限 木曜2限
Class hours Thursday, 9:00-12:10
開講学科
Department
理工学部 応用生物科学科
外国語のみの科目
(使用言語)
Course in only foreign
languages (languages)
-
単位
Course credit
2.0 授業の主な実施形態
Main class format
講義形式の部分は、ハイフレックス型授業/Hybrid-Flexible formatを基本とするが、野外実習の部分は、十分な感染防止対策を取った上で対面参加を原則とする。
概要
Descriptions
「エコロジー」「エコ」という言葉が日常的に使われるようになって来ていることからもわかる通り、今後の人類の生存にとって、環境、食糧、エネルギー問題が非常に重要な課題であり、その解決の一助としての生物科学に対する期待が高まっている。生物科学では、マクロとミクロとの境界がボーダーレス化しており、地球生命系をシステムとして捉える生態学(ecology)的なものの見方、考え方を身につけることは、広範な分野の基礎として重要と考えられる。
生物の働きによっておきる地球規模の生態現象も、突き詰めていえば、個々の生物が自然選択によって進化してきたことの結果として生じるものである。では,適応とは具体的にどのように理解できるのだろうか?
本講義では、地球生態系から分子レベルまで、さまざまな階層を超えて、生態学の基礎的なをものの見方、考え方を修得する。一部の講義を、野田キャンパス内の理窓会記念自然公園内の自然の中で実施する。野外実習は、できる限り、同期遠隔参加ではなく、十分に感染防止に注意した上で、対面参加が望ましい。選択課題として、薬用植物に関する入門講義とキャンパス内の東京理科大学薬用植物園の見学や、国立科学博物館筑波実験植物園(つくば市)、茨城県自然博物館(坂東市)、国立科学博物館(上野公園)等で開催される企画展、特別展や野外展示を見学する課題も課す予定である。
目的
Objectives
地球生態系から分子レベルまで、さまざまな階層を超えて、生態学の基礎的なをものの見方、考え方や生物多様性の重要性を修得する。野外の生態系の実際を観察し「実感」する。コンピューターシミュレーションの基本を理解する。
到達目標
Outcomes
地球生命系をシステムとして捉える生態学(ecology)的なものの見方、考え方を身につける。
自然界の生物を観察し、理解するための基本を修得する。
身近な自然の仕組みに関心を持ち、生物科学的観点から考察できるようになる。
コンピューターシミュレーションによる環境変化の予測について理解する。
ミクロなレベル(細胞生物学、分子生物学、生化学等)の観点から学んだ生物科学の知識や研究手法等を、環境・食料・エネルギーなど、マクロな生物科学の問題の解決に役立てられるようになる。
履修上の注意
Course notes prerequisites
講義の日程・詳細・資料等を、随時、LETUS、掲示等で連絡する予定である。頻繁に確認し、十分注意すること。
コンピューターシミュレーション等については、自宅学習が必要となる。またその回には、可能な限りコンピューターを持参することが望ましい。
野外実習・観察の際は、歩きやすく汚れてもいい靴と服装で参加すること。
「植物科学」をあらかじめ履修しておくことが望ましい。
生物の環境への応答や生物間の相互関係に関する分子レベルのメカニズムに関しては、「生体防御」で解説するので、合わせて履修することを推奨する。
アクティブ・ラーニング科目
Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文
Essay
必修課題として課し、論理的文章作成能力を磨かせる。 小テストの実施
Quiz type test
-
ディベート・ディスカッション
Debate/Discussion
講義・野外実習中に、可能な限り、ディスカッションを行い、学生の論理的思考力を高める。 グループワーク
Group work
講義・野外実習中に、可能な限り、グループワークを行う。 
プレゼンテーション
Presentation
- 反転授業
Flipped classroom
LETUS等を通じて資料を提供し、一部の講義では、予習を前提に反転授業を展開する。
その他(自由記述)
Other(Describe)
-
準備学習・復習
Preparation and review
テキスト、資料、参考書等をあらかじめ学習しておき、授業はその復習の時間となるように努力してほしい。自然エネルギーに関するニュースが多く見られるが、それらの内容について各自が考察を加えることも、授業内容のより一層の理解に寄与すると期待される。
成績評価方法
Performance grading
policy
随時、レポートを課し、全てのレポート(必修、選択)を総合的に評価する。
学修成果の評価
Evaluation of academic
achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation
教科書
Textbooks/Readings
・教科書を使用する場合は、MyKiTS(教科書販売サイト)から検索・購入可能ですので以下のURLにアクセスしてください。
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/
 
・Search and purchase the necessary textbooks from MyKiTS (textbook sales site) with the link below.
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/
参考書・その他資料
Reference and other materials
テイツ/ザイガー植物生理学・発生学原著第6版 (講談社)
"Plant Biology" A.M. Smith他著 Garland Science (2009)
「進化とはなんだろうか」長谷川眞理子著 岩波ジュニア新書 (1999)
「生き物の進化ゲーム ―進化生態学最前線:生物の不思議を解く― 大改訂版」酒井 聡樹, 近 雅博, 高田 壮則 著 共立出版 (2012)
「新版 動物の社会―社会生物学・行動生態学入門」伊藤 嘉昭著 東海大学出版会 (2006)
「生態学入門(第2版)」 日本生態学会編 東京化学同人 (2012)
授業計画
Class plan
1 講義のねらい、構成、評価方法等について説明する。東京理科大学野田キャンパス内の理窓会記念自然公園の自然や環境保全活動等について紹介し、各自が自主的に自然観察を行うきっかけとする。

2 生態学の基本的考え方
 個体の統合
・葉、茎、根への光合成産物の分配
・環境によって変わる各器官の比率
・なぜ比率を変えるべきなのか
・どのようにして比率を変えるのか

3 個体の統合(野外実習)
キャンパス内の理窓会記念自然公園等の植物のさまざまな器官について観察し、その機能についての理解を深める。

4 光合成から森林のダイナミクスを理解する
・現実の植物が受ける光の強度とその頻度分布
・その光を使って実現される純生産量
・種によって異なる光の利用方法
・陽樹とは何か、陰樹とは何か"

5 光合成から森林のダイナミクスを理解する(野外実習)
キャンパス内で見られる木本を使って森林の更新を理解する

6-7 生物多様性の現状と価値
いま、世界各地で生態系の劣化が進み、生物種の絶滅が急速に進みつつある。まず生物多様性がおかれている現状を様々な角度から紹介する。具体的には、熱帯林の減少、里山の荒廃、地球温暖化による生態系の劣化などである。そして、生物多様性にはどのような意味や価値があるのかを、私たちの身近な暮らしと関連させて説明する。食物をはじめ、医薬品や住環境、人間の健康などの話題を交える。

8 生物間の相互関係1~送粉と種子散布~
花と昆虫(鳥)の関係
花のかたちや色と、送粉者
種子散布 風・水・自動・鳥・哺乳類・アリ・付着・・
種子寿命と休眠

9 生物間の相互関係1(自然観察)
送粉と種子散布に着目しながら、自然界の生物を観察する

10 生物間の相互関係2~食う食われるの関係と被食防御~
植物と動物の食う食われるの関係
植物の被食防御
植物と菌類の関係
寄生と共生
動植物に見られる擬態

11 生物間の相互関係2(自然観察)
生物の食う食われるの関係に着目しながら、自然界の生物を観察する

12 湿地の保全生態学
湿地における生物多様性と生態系サービスの低下は世界的な問題であり、各地で保全・再生の取りくみが進められている。その生態学的基礎について説明するとともに、キャンパス内の理窓会記念自然公園の湿地で進められている自然環境保全の取り組みの意義を議論する。

13 湿地の保全生態学(野外実習)
キャンパス内の理窓会記念自然公園の湿地の生態系を観察し、そこで進められている自然環境保全の取り組みの意義について考える。

14-15 生態学におけるコンピュータシミュレーション
食う-食われるを現実的なモデルでシミュレートする
競争の結末を予測する
教職課程
Teacher-training course
本科目は、教育職員免許状取得(教科:理科)に必要な教科に関する科目の「生物学」区分に該当します。将来、教員を目指す人にとっては、将来、生徒に自然観察や自然の中での研究を指導する基礎となる重要な科目です。
ただし、教科に関する科目区分については、入学年度により異なるため、各自、入学年度または適用となる年度の学修簿により確認をしてください。
実務経験
Practical experience
朽津 和幸 教授は、農林水産省の研究機関に主任研究官として勤務した実績を活かして、生物科学の農業・食料・環境問題への応用について講義する。また文部科学省に学術調査官として勤務した実績を活かして、農理工学など、学術分野間の相互関連性や学際連携に関して講義する。 
一部の講義で、環境保全の最前線等で活躍する外部講師を招聘する。
教育用ソフトウェア
Educational software
コンピューター実習の回では、オリジナルなソフトウェアをLETUSを通じて配付予定。
備考
Remarks
9964309
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