分析化学2のシラバス情報
科目名称 Course title(Japanese) |
分析化学2 | 科目番号 Course number |
3aBPPAC222 | |
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科目名称(英語) Course title(English) |
Analytical Chemistry 2 | |||
授業名称 Class name |
分析化学2 |
教員名 | 東 恭平 |
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Instructor | Kyohei HIGASHI |
開講年度学期 | 2022年度 前期 |
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Year/Semester | 2022, 1st. Semester |
曜日時限 | 金曜2限 |
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Class hours | Friday, 2nd period |
開講学科 Department |
生命創薬科学科 |
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外国語のみの科目 (使用言語) Course in only foreign languages (languages) |
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単位 Course credit |
2.0 | 授業の主な実施形態 Main class format |
対面授業/On-site class |
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概要 Descriptions |
生体内の薬物を含む生理活性物質の質的・量的変動を的確に把握することは,診断・病態解析や治療効果追跡において,また医薬品の有効性と安全性の確保や体内動態解析を含めた創薬研究においてきわめて重要である.このような観点から本講義では,分析化学1を踏まえて,医療の現場あるいは創薬研究で汎用されている機器分析を中心に学習する. |
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目的 Objectives |
様々な分析機器(物理的手法)を用いて物を純粋にし,その性状を明らかとし,次いで定量することの原理と方法を理解する.まず,定性・定量分析に不可欠な光分析法を学習し,次いで物を純粋にする方法として汎用されているクロマトグラフィー,電気泳動について基本原理や得失を理解する.続いて現在の医薬品開発,臨床診断,生命科学において必須の分析手法である質量分析について学ぶ.さらには生体試料分析や臨床分析について理解を深め,イムノアッセイ,酵素的分析法,センサーや試料前処理法などを学習する. |
到達目標 Outcomes |
各種分析法の原理,得失,応用が説明できる.また,各種分析法により得られたデータに基づいて医薬品や生体成分の濃度,純度や含量などが算出できる. |
履修上の注意 Course notes prerequisites |
用語などは正確に覚えることは当然ではあるが,分析法の原理や得失を良く理解し,応用例とリンクさせて学習すること.また,吸光度測定法,臨床化学分析,クロマトグラフィーについては,分析化学実習でも学ぶ. |
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning) |
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課題に対する作文 Essay |
- | 小テストの実施 Quiz type test |
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ディベート・ディスカッション Debate/Discussion |
- | グループワーク Group work |
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プレゼンテーション Presentation |
- | 反転授業 Flipped classroom |
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その他(自由記述) Other(Describe) |
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準備学習・復習 Preparation and review |
各回の授業の前に,教科書の相当する箇所を十分に予習し講義に臨み,また配布するプリントや練習問題による復習を怠らなければ,本講義の目標を達成することができる. 学修簿に記載のある学修時間を満たすように,学生各人で各回の授業前に準備学習(予習)並びに授業後に復習を行うこと. |
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成績評価方法 Performance grading policy |
次項の項目及び割合で総合評価し,次の通り判定する. 「S(達成度90%〜100%)」,「A(同80%〜90%未満)」,「B(同70%〜80%未満)」,「C(同60%〜70%未満)」を合格とし,「不可(同60%未満)」を不合格とする. 出席回数,課題レポートに対する解答などは,成績評価のための必要条件とする. 成績は, 学期末に行う講義全般に関する試験で100%評価する. 単位を修得するには,全講義回数の3分の2(10回)以上の出席が必須である. |
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement |
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている ・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation |
教科書 Textbooks/Readings |
・教科書を使用する場合は、MyKiTS(教科書販売サイト)から検索・購入可能ですので以下のURLにアクセスしてください。 https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ ・Search and purchase the necessary textbooks from MyKiTS (textbook sales site) with the link below. https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ |
参考書・その他資料 Reference and other materials |
物理系薬学I 物質の物理的性質,日本薬学会編(東京化学同人) 物理系薬学II 化学物質の分析 第3版,日本薬学会編(東京化学同人) 物理系薬学III 生体分子・化学物質の構造決定,日本薬学会編(東京化学同人) |
授業計画 Class plan |
第1回(講義) 光分析法総論,紫外可視吸光度測定法 紫外可視吸光度測定法の原理および応用例を説明できる(薬コアカリC2(4)①1). 化学物質の構造決定における紫外可視吸収スペクトルの役割を説明できる(*). 第2回(講義) 蛍光光度法 蛍光光度法の原理および応用例を説明できる(薬コアカリC2(4)①2). FRETや蛍光イメージングなど,蛍光光度法の薬学応用を説明できる(*). 化学発光・生物発光の原理や応用を説明できる(*). 第3回〜7回(講義) クロマトグラフィー 第3回 クロマトグラフィーの基礎・用語・分離機構など 第4回 高速液体クロマトグラフィー(1):装置と検出器 第5回 高速液体クロマトグラフィー(2):誘導体化,定量法など 第6回 薄層クロマトグラフィー及びクロマトグラムの解析 第7回 ガスクロマトグラフィー クロマトグラフィーの分離機構を説明できる(薬コアカリC2(5)①1). 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる(薬コアカリC2(5)①2). 液体クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる(薬コアカリC2(5)①3). ガスクロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる(薬コアカリC2(5)①4). クロマトグラフィーを用いて試料を定性・定量できる(薬コアカリC2(5)①5). 第8回(講義) 電気泳動 電気泳動法の原理および応用例を説明できる(薬コアカリC2(5)②1). 第9回(講義) 旋光度,旋光分散,円二色性 旋光度測定法(旋光分散)の原理および応用例を説明できる(薬コアカリC2(4)①5). 円偏光二色性測定法の原理と,生体分子の解析への応用例について説明できる(*). 第10回(講義) 原子発光分析法,原子吸光光度法 原子吸光光度法,誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法およびICP 質量分析法の原理および応用例を説明できる(薬コアカリC2(4)①4). 第11回,12回(講義) 質量分析 第11回 質量分析(1):イオン化法 第12回 質量分析(2):質量分離部,ハイフネーテッド技術,タンデム質量分析 質量分析法の原理および応用例を説明できる(薬コアカリC2(4)③1). プロテオミクスをはじめとする質量分析法の生体分子解析への応用例を列挙できる(*). LC/MS やLC/MS/MS を用いる医薬品や生体分子の定量を説明できる(*). 第13回,14回(講義) 生体試料分析・臨床分析 第13回 試料の前処理,免疫化学的測定法 第14回 酵素的分析法,センサー,ドライケミストリー,画像診断法 分析目的に即した試料の前処理法を説明できる(薬コアカリC2(6)①1). 臨床分析における精度管理および標準物質の意義を説明できる(薬コアカリC2(6)①2). 臨床分析で用いられる代表的な分析法を列挙できる(薬コアカリC2(6)②1). 免疫化学的測定法の原理を説明できる(薬コアカリC2(6)②2). 酵素を用いた代表的な分析法の原理を説明できる(薬コアカリC2(6)②3). 代表的なドライケミストリーについて概説できる(薬コアカリC2(6)②4). 代表的な画像診断技術(X線検査,MRI,超音波,内視鏡検査,核医学検査など)について概説できる.(C2(6)②5) 代表的なセンサーを列挙し,原理及び応用例を説明できる(*). 第15回(講義) 熱分析 熱重量測定法の原理を説明できる(薬コアカリC2(4)⑤1). 示差熱分析法および示差走査熱量測定法について説明できる(薬コアカリC2(4)⑤2). |
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教職課程 Teacher-training course |
なし |
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実務経験 Practical experience |
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教育用ソフトウェア Educational software |
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備考 Remarks |
なし |
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993M085 |