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セキ アツシ
関 淳志  助教
東京理科大学 理学部第二部 化学科
プロフィール | 研究シーズ | 担当授業(4件)
レフェリー付学術論文(16件) | その他著作(4件) | 著書(1件) | 学会発表(28件)
グループ ナノテク・材料
研究・技術キーワード 有機材料化学、液晶化学、有機エレクトロニクス
研究・技術テーマ
  • 液晶性半導体 (Time-of-flight法による電荷移動度の評価、解析)
  • 刺激応答性材料 (電場応答、応力応答)
  • 極性π共役分子 (バルク光起電力効果)
  • 自己組織化材料 (ナノファイバー、ナノシート、マイクロテープ)
研究・技術内容 市販の太陽電池に応用されている光起電力効果は、p型半導体-n型半導体界面の近傍に生じる内臓電場により、電荷分離・電荷輸送が促進され、電流を生じる。金属-半導体におけるショットキー接合においても同様であり、その開放電圧は、用いる半導体、金属のバンドギャップに支配され、バンドギャップを超えることはない。 一方、強誘電体では、分極処理によって、バルク全体に内部電場を生成し、この内部電場は自発分極値に依存する。 強誘電体のような反転対称性が破れた構造を安定に形成する系では、p-n接合やショットキー接合といった接合界面の存在によらず、構造中に生じた内部電場によって、電荷分離が促進される。 ある種の強誘電性セラミクスにおいて、強誘電性の分極に由来する内部電場によって、バルク光起電力 (BPV) 効果が生じることが報告されている。 しかしながら、有機強誘電体におけるBPV効果については未だ報告例が少なく、詳細は未解明である。そこで、キラル強誘電性液晶を足がかりとして、屈曲型液晶などへの展開を検討している。 このほか、極性基の相互作用を活かしたメカノクロミズム材料など、刺激応答性材料の研究に取り組んでいる。
産業への利用 光センサー、小型素子用電源、応力センサーへの応用が期待される。 有機強誘電体の自発分極は無機の強誘電体よりも劣るため、大きな自発分極値を示し、分極処理後、長時間、分極が保持されるような材料系の構築が課題である。
可能な産学連携形態 共同研究
具体的な産学連携形態内容
その他所属研究機関
所属研究室 青木研究室
所有研究装置
SDGs
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