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ナガタ ユウゴ
永田 祐吾  准教授
東京理科大学 理学部第二部 物理学科
プロフィール | 研究シーズ | 担当授業(16件)
レフェリー付学術論文(28件) | レフェリー付プロシーディングス(6件) | その他著作(2件) | 学会発表(40件)
グループ その他
その他 : 原子物理学、反物質、放射線
研究・技術キーワード 原子物理,ビームライン、ポジトロニウム、陽電子、反陽子、分光
研究・技術テーマ
  • (1)ポジトロニウム(Ps)ビームの開発とPsの基礎物理学的研究
  • (2)超低速反陽子ビームの開発と反陽子と物質との相互作用の研究
  • (3)反水素ビームの開発とその超微細構造分光
  • (4)静周期磁場による原子の磁気双極子遷移に関する基礎的な研究と分光応用
研究・技術内容 (1)ポジトロニウムは陽電子と電子の束縛系である.これを研究対象とするグループは数少なく,大変インパクトのある研究を展開できる.最近開発したPenningトラップを利用した高速で大強度のポジトロニウムビームを用いて物質との相互作用を観測する. (2)反陽子と原子との衝突は,他の荷電粒子による衝突と大きく異なる.唯一CERNに設置されている反陽子減速器から供給される低速反陽子を用いて実験を行う.Penningトラップを組み合わせ,超低速反陽子ビームを生成し,原子との衝突実験を行う. (3)CPT対称性のテストとして反水素の超微細構造分光を進めている.上記の超低速反陽子と陽電子を混合することで,反水素を生成し,カスプ磁場によって反水素をビームとして引き出し,高周波共振器で分光を行う. (4)静周期磁場を通過する原子は振動磁場を受ける.強磁性体による強力な周期磁場を作成し,原子を通すことで,レーザーでは禁制遷移である磁気双極子遷移を直接遷移させることができる.
産業への利用 (1)陽電子が固体表面の格子欠陥に有効であるように,Psも物性を調査するプローブになることを期待したい.(2)反陽子を物質に入射したとき,陽子よりも大きなブラッグピークが実験的に得られている.癌の陽子線治療装置と同様に放射線治療に応用できるかもしれない.(3)NASAによると反物質は将来的に燃料として利用できるのではないかと考えられている.芸術家が反物質トラップをオブジェにしたいとコンタクトしてきたことがある.(4)未知の磁気共鳴遷移のスキャンが可能になるかもしれない.
可能な産学連携形態 共同研究、技術相談および指導、国際的な産学連携への対応
具体的な産学連携形態内容
その他所属研究機関
所属研究室 長嶋研究室
所有研究装置
SDGs
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