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ナカムラ タケシ
中村 岳史  教授
東京理科大学 研究推進機構 生命医科学研究所
プロフィール | 研究シーズ | 研究室紹介 | 担当授業(29件)
レフェリー付学術論文(18件) | その他著作(6件) | 著書(2件) | 学会発表(68件) | 特許(1件)
グループ バイオ
研究・技術キーワード 脳神経科学、細胞生物学、生物工学
研究・技術テーマ
  • 生体分子活性を計測するバイオセンサーの開発
  • バイオセンサーを用いた先端計測技術の開発
  • 神経回路形成と再生機構の解析
  • 分解経路に依存した神経細胞の恒常性維持機構の解析
研究・技術内容 蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の原理に基づいた生体分子活性を計測するバイオセンサーの開発を進めている。この手法は生きた細胞や組織で、特定の生体分子の活性を計測する最も有力な技術であるが、汎用的なセンサーのデザイン法が確立していないために、いくつかの基本デザインのパターンの上でノウハウを活用した形でのセンサーの作製を行っているのが現状である。当研究室では、特にシグナル分子の代表のひとつであるG蛋白質の分子内FRETセンサーに注力しており、中でも小胞輸送の中心分子であるRabファミリーについて実績を挙げている。また、イメージング技術、高度な画像解析技術の発達に伴って、FRETセンサーを用いたイメージング技術の高度化の可能性が見えてきており、共同研究ベースで取り組んでいる。
産業への利用 光を用いた分子活性計測は、最も高速なドラッグスクリーニング技術と考えられている。既に各種の開発がなされて、上市されているものも多い。しなしながら、生きた細胞での光を用いた分子活性計測については、FACSベースのFRETイメージングが提案され、一部実際に研究開発現場で用いられているものの、まだまだ一般的ではない。当研究室の主な研究対象であるGタンパク質は従来から有力な創薬のターゲットと考えられており、最近でもRas癌蛋白質の細胞内移行を阻害する薬剤がすい臓がんの増殖を抑えるといった報告がある。したがって、当研究室で開発を進めている各種のGタンパク質に対するFRETセンサーを用いたドラッグスクリーニングの系の作製は創薬シーズの発見に有効であると考えられる。
可能な産学連携形態 共同研究、技術相談および指導
具体的な産学連携形態内容 異動前の勤務先で、FRET-FLIM計測装置のデータ取得のためのセンサー作りを依頼されて開発した経験あり
その他所属研究機関 総合研究院イメージングフロンティアセンター及び脳学際研究部門
所属研究室 中村研究室
所有研究装置 FRETイメージングが可能な蛍光顕微鏡1台、全反射FRET蛍光イメージングが可能な蛍光顕微鏡1台、蛍光分光光度計、画像解析専用ソフトウェア5本
SDGs
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