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サイトウ トモヒコ
齋藤 智彦  教授
東京理科大学 先進工学部 物理工学科
プロフィール | 研究シーズ | 研究室紹介 | 担当授業(28件)
レフェリー付学術論文(78件) | レフェリー付プロシーディングス(21件) | その他著作(2件) | 著書(7件) | 学会発表(300件)
グループ ナノテク・材料、環境
研究・技術キーワード 電子構造、光電子分光、遷移金属酸化物、遷移金属化合物、強相関電子系、強相関エレクトロニクス、熱電物質
研究・技術テーマ
  • 3価Co酸化物の電子構造と磁性
  • 2つの遷移金属を含む酸化物の一般的電子構造
  • 巨大磁気抵抗を示すMn酸化物の電子構造およびその応用
  • 大きな熱起電力を持つ酸化物の電子構造
  • その他、遷移金属化合物を応用する上で必要な電子構造の研究
研究・技術内容 遷移金属化合物、特に酸化物は、電子相関が強い上に、電子の持つ電荷、磁性、および結晶格子の振動が、お互いに強く絡み合い、複雑な物性を示す。その理解と応用のためには、物性の起源となる電子構造の理解が不可欠である。我々のグループは、このような強相関電子系である遷移金属化合物、特に酸化物の電子構造を解明するために、(角度分解)光電子分光法、X線吸収分光法、バンド計算などの実験的・理論的研究を行っている。実験においては、Photon FactoryやSPring-8といった放射光施設を多く利用している。
産業への利用 これまでのところ事業化・製品化に直接結びつく研究は展開していない。しかし、現在研究している物質群は応用されている、あるいは応用可能性のあるものも多く含んでいる。例えばペロブスカイト型Mn酸化物は従来からも高温触媒として利用されてきており、近年ではスピントロニクスへの応用が期待されている。さらに我々のグループでは、ここ数年、この物質について、宇宙科学研究所・上智大学との共同研究により、宇宙機の放熱パネルへ応用研究開発を行っている。
可能な産学連携形態 共同研究、技術相談および指導、国際的な産学連携への対応
具体的な産学連携形態内容 当研究室では試料作成そのものは行っていないので、上記のいずれの連携形態についても、試料の物性評価/測定あるいは物質設計指針に対するものである。なお、2009年9月~2015年3月の期間、光電子分光法(XPSあるいはESCA)を利用した試料評価手法の技術指導を材料メーカーの分析部門に対して行い、分析の知識・精度を飛躍的に向上させた実績がある。
その他所属研究機関
所属研究室 先進工学部物理工学科齋藤研究室
所有研究装置 超高分解能紫外線角度分解光電子分光装置。励起エネルギー21.2 eV及び40.8 eV。実用エネルギー分解能は10 meV程度。測定可能温度は室温~15 K。補助光源として、励起エネルギー1486.6 eV及び1253.6 eVのX線源(エネルギー分解能1.1-1.2 eV程度)を備えている。
SDGs
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