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オガワ シユウヘイ
小川 修平  講師
東京理科大学 研究推進機構 生命医科学研究所
プロフィール | 研究シーズ | 担当授業(9件)
レフェリー付学術論文(36件) | その他著作(2件) | 著書(4件) | 学会発表(130件)
グループ バイオ
研究・技術キーワード 免疫学、細胞生物学、分子生物学
研究・技術テーマ
  • T細胞補助シグナル分子の役割の解析
  • 制御性T細胞(Treg)の分化と機能の解析
  • 腫瘍の拒絶を誘導する免疫応答の解析
  • 免疫応答と食物との関係の解析
  • 発生工学技術を用いた遺伝子組換えマウスの作出
研究・技術内容 免疫システムの制御においてT細胞は中心的な役割を果たしている。 T細胞の機能不全は免疫不全となり、異常な活性化はアレルギーや自己免疫疾患を引き起こす。 このT細胞の活性化、分化、機能発現には抗原特異的なシグナルに加え、 補助シグナル分子を介するシグナルが必要であることが分かっている。 多数ある補助シグナル分子の中でもCD28ファミリー分子は非常に重要な役割を果たしている。 CD28はT細胞上に発現する糖タンパク質であり、T細胞の活性化やIL-2産生に必須なシグナルを伝達する。 このCD28を介するシグナルのメカニズムを明らかにすることを研究対象としている。 また、近年注目が集まっている、腸内細菌の生体の高次機能への影響について、特に免疫応答への影響について興味を持っている。現在、腸内細菌が食物繊維を分解してできる短鎖脂肪酸の受容体の欠損マウスを用いて、T細胞の反応性にどのような影響があるのかを調べている。また、食物繊維含有量の異なる飼料をマウスに与え、マウスの健康状態や免疫応答にどのような影響があるのかを調べている。
産業への利用 CD28やファミリー分子であるICOS、CTLA-4の生理的な役割を解明することで、 それぞれの分子のシグナルを活性化あるいは抑制する手段を開発することができれば、 T細胞の活性や機能発現を制御することができるようになる可能性がある。特に、近年脚光を浴びている、がん免疫療法の一つである、抑制性補助シグナルのブロックによる免疫応答賦活化を誘導するチェックポイント阻害剤の作用について、分子レベルで解明できる可能性がある。
可能な産学連携形態 共同研究
具体的な産学連携形態内容
その他所属研究機関 ヒト疾患モデル研究センター
所属研究室 生命医科学研究所実験動物学研究部門
所有研究装置 研究所に存在し共同で使用している研究装置はあるが、個人で所有している大型の研究装置はない。
SDGs
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