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ゴイツカ リヨウ
後飯塚 僚  教授
東京理科大学 研究推進機構 生命医科学研究所
プロフィール | 研究シーズ | 担当授業(11件)
レフェリー付学術論文(54件) | その他著作(18件) | 著書(4件) | 学会発表(156件) | 特許(1件)
グループ バイオ
研究・技術キーワード 再生医療、免疫制御、基礎獣医学、実験動物学、発生工学
研究・技術テーマ
  • 脾臓間葉系幹細胞の同定ならびに再生治療への応用基盤の確立
  • 免疫・造血ニッチとしての脾臓微小環境の形成ならびに再生の制御機構
  • 皮膚・胸腺上皮細胞間の分化転換を応用した 人工胸腺構築法の開発
  • Cre-loxP技術を用いたレポーター•細胞運命追跡マウスの作製ならびに解析
  • 腎臓被膜下移植法を用いた組織再構築研究
研究・技術内容 脾臓の微小環境は免疫応答の場として機能する白脾髄および辺縁帯、老化赤血球の破壊や貧血時の髄外造血の場としても重要な機能をもつ赤脾髄という形態学的にも機能的にも異なる領域から構成されている。脾臓の形成や機能については、造血系•リンパ系細胞側からの解析が進む一方で、これら骨髄由来細胞の機能や分化を支持する脾臓ストローマ•間葉系細胞側からの解析は少なく、未解明な部分が多く残されている。我々は脾臓原基の維持•発生に必須の転写因子であるTlx1に着目し、Tlx1発現細胞の局在や細胞運命追跡が可能な新規レポーターマウスを作製・解析した。本研究では、脾臓Tlx1発現細胞が白脾髄や赤脾髄を含む全ての脾臓微小環境形成において幹細胞として機能している可能性について、本レポーターマウスを用いて、発生•再生過程ならびに免疫反応時の脾臓微小環境におけるTlx1発現細胞ならびにそれに由来する細胞の分化•性状・機能について解析を行い、脾臓免疫•造血ニッチ形成機構を明らかにする。さらに、以上の結果に基づいて、脾臓間葉系細胞を用いた免疫•造血ニッチの人工的構築法の開発応用を目指す。
産業への利用 本研究は、免疫反応や造血に関与する脾臓微小環境を構成する間葉系細胞の形成および機能を明らかにすることを通して、免疫•造血ニッチとしての脾臓微小環境の特性を明らかにするだけでなく、それを用いた人工的免疫•造血ニッチ構築法開発への道を開くものである。さらに、Tlx1発現細胞は骨髄の間葉系幹細胞と類似した表現型を示すことから、成体脾臓における間葉系幹細胞の存在を解明し、骨髄よりも脾臓のほうが部分脾臓摘出などを用いれば細胞を大量に採取しやすいという利点なども考慮すると、本申請研究成果に基づき、脾臓間葉系細胞の特性や機能に関する理解が進めば、免疫•造血領域以外の再生医療への応用も期待できる。
可能な産学連携形態 共同研究、受託研究員受入、受託研究、技術相談および指導、国際的な産学連携への対応
具体的な産学連携形態内容 毛髪の周期的成長機構の解明、及び、成長機構を調整する育毛活性成分の開発
その他所属研究機関 核酸創薬研究部門
所属研究室 生体運命制御部門
所有研究装置 蛍光実体顕微鏡(MVX10)、マルチガスインキュベーター、スーパーエレクトロポレーター(NEPAGENE)
SDGs
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