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ソ ユナ
徐 維那 准教授
東京理科大学 創域理工学部 経営システム工学科
徐 維那 准教授
東京理科大学 創域理工学部 経営システム工学科
グループ |
環境 |
研究・技術キーワード | 持続可能性指標、フードテック、消費者行動分析、社会受容性分析、ライフサイクルアセスメント、ライフサイクルコスト分析、マーケティング工学 |
研究・技術テーマ |
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研究・技術内容 | 本研究室では、新技術の持続可能性評価が社会的・産業的に重要性を増している現状を踏まえ、環境工学的視点から新たな統合的持続可能性評価指標を開発・応用している。具体例として、フードテック(培養肉、3Dプリント食品、ゲノム編集食品等)やプラスチックリサイクルを対象に、環境負荷・経済性・社会受容性を多面的に分析し、従来の評価手法では捉えきれない包括的な検討を可能にしている。従来の市場分析や環境評価はアンケート調査やLCAに依存していたが、本研究ではLCAとLCCを統合し、さらに社会心理要因や文化的要素を組み合わせることで、技術導入の実効性をより現実的に示している。また、フードテック分野ではアンケートや購買データに加え脳波(EEG)解析を導入し、機械学習により潜在的な消費者反応を推定することで、従来技術に比べ環境的・経済的・社会的インパクトを総合的に判断できる優位性を持つ。さらに、Google Trendsや文化指標を活用した国際比較により、社会文化的背景を考慮した受容性評価と市場導入戦略に関する新たな知見を提供している。これらの研究を通じ、環境工学と社会科学を融合した学際的アプローチを特色としている。 |
産業への利用 | 本研究は、新技術の持続可能性を包括的に評価するための指標と分析手法を開発しており、事業化や製品化においては、食品産業やフードテック企業における新規食品(培養肉、3Dプリント食品、ゲノム編集食品等)の市場導入戦略立案に応用可能である。また、プラスチックリサイクルやCO₂利用技術の分野においても、環境負荷低減効果や経済性、社会受容性を同時に検討することで、技術実装の判断材料を提供できる。想定されるマッチング業界は、食品メーカー、農業関連企業、素材メーカー、エネルギー産業、自治体など多岐にわたり、持続可能性を重視する分野との親和性が高い。今後の課題は、実用化の場面で必要となる大規模データの収集や、実際の製造・流通過程に即した実証的検証である。これらを進めるため、産業界との共同研究によりデータ提供や実証実験の場を確保することが不可欠である。持続可能な社会に向けて、新しい技術の導入に際し科学的根拠をもって判断できる枠組みを提供するため、共に研究を進めていただける産業パートナーを探している。 |
可能な産学連携形態 | 共同研究、受託研究員受入、受託研究、技術相談および指導、国際的な産学連携への対応 |
具体的な産学連携形態内容 | 研究代表者として、複数の産学連携実績を有している。第1に、ビル管理会社との共同研究において、利用者の快適性を定量化する「いごこち指標」を開発し、AIを活用してその指標をリアルタイムに提示しながら座席予約を支援するアプリケーションを実装した。これにより、オフィス環境の効率的な利用と利用者満足度の向上を同時に実現した。第2に、酒蔵との共同研究においては、酒蔵が担う地域文化・経済活性化の複合的機能を持続可能にするため、それらの機能を統合的に評価する新たな持続可能性指標を開発し、製造現場での適用を進めた。これらの実績は、工学的な評価手法と社会的・文化的視点を融合させ、産業界の課題解決と新たな価値創出に結びつける研究スタイルを示している。 |
その他所属研究機関 | |
所属研究室 | 徐研究室 |
所有研究装置 | |
SDGs |
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